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マガリとレイリア、ときどき聖女。  作者: トウフキヌゴシ
第一章、緑の騒乱

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19/33

スタンピート

「おかしいな」

 翌日、約束通りメアリーと魔じりの森に魔獣を刈りに来ている。


「本当ですね。魔獣が少なすぎます」


「ここまで少ないのは初めてだ。大きな騒乱とかに関係しているのか」

 この件に関してはレイリアは何も言わない。


 目についた魔獣を適当に倒して都市に帰った。都市のギルドでも同じような話になっている。もう一度、皇国に報告することになるらしい。

 噂では飛行艦と騎士団の訓練が終わって皇都に帰ったそうだ。

「もう一度見たかったな~」

 そうですね。あれはいいものです。


 都市のギルドからも冒険者の調査隊が出されたが、誰も帰ってこなかった。

 おかしいと思いながらも一カ月が経ったとき、魔獣のスタンピートが起きた。

 しかし普通のスタンピートではなかった。

 金髪でエメラルドグリーンの目をした魔獣使い(ビーストテイマー)が、()()()、魔獣の中に混じって魔獣を使役していた。

 本来のスタンピートは周りの生物を魔獣に変えながら、一番近い人の都市の押し寄せるものである。

 極度に興奮した魔獣は仲間でも攻撃し合う。

 隊列を組んで静かに移動する魔獣の群れは、異様な光景だった。


 マガリたちの都市にも魔獣と魔獣使い(ビーストテイマー)が現れた。


「五百頭くらいかなあ」マガリが、都市の城壁の上から見ながら言う。


「しかし異様じゃのう。あれが魔獣使い(ビーストテイマー)と言うやつか」

「三人とも同じ顔じゃの」

 金髪にエメラルドグリーンの目をした若い男だ。

 背中に斧を背負った、ドワーフのウルベがゾッとしたように言う。

  

「本当ですね。整列して移動してますよ」

 隣に立ったメアリーが首を傾げて、魔獣の進む先を見た。


 都市には、四方に鉄の城門があるが、北門だけ半年前に馬車の事故があり一部木製になっている。


「えーと。南門と、東門をスルーしてませんか?」


 マガリとウルベは、大声で周りに知らせに行った。

 


本来なら一番近い南門に突撃します。

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