両手持ち
「マガリさん」
「なんだ」
「聖女に認定されたとき、白いハルバートを頂きましたよね」
「そうだな」
「今まで使っていたハルバートはどうするんです?」
「両方使うよ」
「えっ。持ち替えるということですか?」
「ああ。うーん、ちょっとギルドの訓練場にいこうか」
ギルドの訓練場に二人は移動した。
ハルバートを振り回しても十分な広さがある。
「見てな」
マガリが、黒いハルバートを右手に装備すると、右手の甲に黒い魔文字が一瞬浮かび上がった。
左手に、白いハルバートを装備すると、左手の甲に白い神式文字が一瞬浮かび上がる。
「両手持ちですか」
「そうだ。両方使わないともったいないだろう」
マガリが両手のハルバートをふるう。
体の動きは、ショートソードや軽装備の動きだがその周りを、二本のハルバートがビュンビュン音を立てながら回る。ちなみに体の動きはマガリの修練の賜物である。
しばらく振り回した後
「ところで貰ったライフルはどうだ」
「真っ白で派手ですけどいいものですよ。スコープもついてました」
「明日にでも魔獣でも狩りに行かないか。レイリアがなるべく連携が取れるようにしとけって言ってるんだ」
「分かりました。ギルドにはそのように言っておきます」
メアリーはギルド職員だが”聖女”関係の方を優先するように言われている。
食事の時、机の近くに巨大な二本のハルバートを、立てかけて置いているが、マガリと”晩餐”の聖女に文句を言える人はいないようだ。
マガリもレイリアも貧乏性。




