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マガリとレイリア、ときどき聖女。  作者: トウフキヌゴシ
第一章、緑の騒乱

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17/33

状態異常治癒の聖女

 翌日、メアリーと一緒に魔じわりの森に入った。

 俺は、ハルバートに黒ずくめの軽装備。

 メアリーは、ローブにボルトアクションライフルと前と同じ装備だった。

 なんだろう。嫌に魔獣の数が多い気がする。

「メアリー」


「いえ。スタンピートならもっと魔獣が興奮しているはずです」

「興奮しすぎて、仲間同士攻撃し合いますから」

 魔獣の数にしては静かな森に、気味悪さを感じざるを得なかった。


 メアリーが狼型の魔獣の一体に”魔封じ”の加護(スキル)を掛ける。

 狼型の魔獣は、尻尾を巻いて逃げて行った。

 他の魔獣も同様の反応を示す。


「興奮を抑えているのか?」


「う~ん。魔に侵されると真っ先に精神に影響を及ぼしますからね」

「魔の精神に与える影響を抑える効果があるのかもしれませんね」


「そっか。誰か詳しい人に聞いてみたいなあ」


 しばらく、試して街に帰った。

 

 夕方に街に帰ると、ギルドハウスに教会の司祭が三人来ていた。

 ここに”聖女”がいると聞いて調査に来たようだ。


「”広域(エリア)状態異常治癒”の聖女」メアリーを指さしながら言った。


「なんてことをっ。なんてことをっ」がくがく体を揺さぶってくる。


「なんと。広域(エリア)化の術式が使えるのか」


「いえ……加護(スキル)です」メアリーが消えいるような声で言った。


 三人の司祭が口々に

「聖女だ」

「聖女は黒髪と報告書にあったが」

広域(エリア)化の加護(スキル)とはすごい」

 と言っている。


 ニヤニヤ笑いながら見ていると、

「おい。今出るのはやばいって。レイリア、一旦、落ち着こう。な」


「他にも、広域(エリア)化された”治癒”と”浄化”の加護(スキル)もありますよ」

 完璧な”聖女”ムーブで言う。

 ニッコリと”聖女”の微笑も忘れない。


「”聖女”が二人!?」

「報告書通り、黒髪だ」

「夕食の、いや”晩餐”の聖女だ」


 レイリアが、満足そうに微笑んだ。

 司祭ども~右目の魔封じの眼帯をよく見るんだ~


 教会から、”広域(エリア)状態異常治癒”の聖女と”晩餐”の聖女の二人が認定される。

 後に、メアリーには、白いボルトアクションライフルと白い鋼鉄蜘蛛製のローブ。

 マガリには、白いハルバ―トと白い鋼鉄蜘蛛製のワンピース型のガードドレスが贈られた。


 

 

二人の防御力アップはどうしても必要なのです。(レイリア)

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