飛行艦を見に行こう。
最近何かと落ち着かない。
この前は食堂に夕食を食べようとギルドの二階から降りていくと、花束を抱えて片膝をついた男が俺を通せんぼしてくる。
右に寄ったら右に、左に寄ったら左ににじり寄るのだ。
動きがき〇い。
「レイリアさん。僕と付き合ってください」
レイリア~。俺はマガリだっ。
手に持った煙草を額に押し付けてやろうかと思った。
した。
今、メアリーに正座させられて怒られている。何故だ。
反省はしていない。
落ち着かないと言えば、皇国から飛行艦とかいう空飛ぶ何かがきて訓練しているらしい。
竜警のねーちゃんが、死せる何とかの会とか言ってたな。
「魔人ですよ」ありがとう。メアリー。だが心の声に突っ込むのはやめてほしい。
理解してくれているのですよ。なんとありがたい。
レイリア、お前もだ。ちなみにさっきの男はどうだ?
頭の上に腕で大きく×。そうか男の好みが一緒で安心だよ。
飛行艦についてメアリーに聞いてみた。
「なあ。飛行艦てなんだ?」
「え~と。聞いた話によると空飛ぶ船らしいです」
「船って裏のどぶ川に浮かんでるあれか?」
「もっともっと大きいみたいですよ」
「三カ月くらい、訓練はするみたいですから見にいってみますか?」
行きましょうっ。ぜひ行きましょうっ。珍しくレイリアがノリノリだ。
「あ~レイの字が行きたがってる」
「今度領都に用事が有りますから、護衛と言う形でどうです」
「分かった。声をかけてくれ」
領都に行った。
なんだあれ。紅いのと白い巨大なものがごうごう言って空を飛んでいる。
すげ~。乗ってみて~。レイリアが全力で首を縦に振っている。
メアリー、そこで五体投地は恥ずかしいからやめてくれ。
飛行艦を見るために一泊する予定を二泊にした。
ローズ殿下と気が合うかもしれない。




