神の命名
「おひさしぶりね」
「今度会ったときは斬るつもりだったのに」
「気持ちいいくらい変わってないのう」
黒髪の美女は竜の神。
初老の男性は人の神。
その証拠にメアリーが、五体投地に近い土下座で地面で震えている。
「我が子の躯を無残な姿から、救ってくれてありがとうと言わねばいかんのう」
竜の神が振り向くと人の神が、マガリを膝の上に抱いている。
怪我はいつの間にか治っていた。
「なっ」竜の神は赤い顔で二人?を見る。(そこはわらわの場所じゃ)
ちなみに、二柱は仲のいい夫婦である。
「そうか君の名は、レイリアーテと言うのかい」
「マガリとは仲良くしないとだめだよ。君を今も守ってくれているんだ」
「暗闇の中でずっと泣いていたんだね」
「そうだ。いいものをあげよう。これから君はレイリアと名乗りなさい」
「魔族の神の影響が少なくなるよ」
加護、神の命名。
効果、幸せになる。
マガリは”神名”を授けられた。
竜の神は、嫉妬の表情から親に捨てられた子供のようになっている。
「半分とはいえ可愛い我が子を見捨てられないじゃないか」
笑いかけながら竜の神の頭を撫でる。
「そんな顔をされると怒れんじゃろう……」
竜の神はマガリの左手に
加護、竜の神の嫉妬。
効果は不明。を授けた。
「これで右手の暴走はちょっとは抑えられるじゃろ」
「礼はいらないわ。毎日しあわせだもの」
ハヤノテは毎日、欠かさず加護を使っている。
「それは、育ての親を斬ったのとほぼ同じものぞ」
「知っているわ」
「メアリー」
「ははははい」
「今までこの子をよく守ってくれたね」
「はい」
「これからも守ってほしい」
加護、”広域状態異常治癒”
”広域浄化”
”広域治癒”
"魔封じ"
が授けられた。
「あああありがとうございますう」
二柱の神は去っていった。
この瞬間から部屋の外からでもマガリに”状態異常治癒の加護”が掛かるようになる。
マガリが、神がかりのキメラになりつつある。




