第34話 リバーサイドタウン
「ここがリバーサイドタウンか…雰囲気はブラウンハーバーと似てるな」
アラン達がリバーサイドタウンに着いたのは翌日の午前中だった。
「まぁ同じような港町だものね。とりあえず、今日はここで寝泊まりしていきましょうか」
「そうだな…いきなり移動しても疲れるし」
「ねー、私お腹すいたー」
「俺も俺も!何か食ってから宿探そうぜ」
「…そうだな、とりあえず朝飯だ。よーし、みんな行くぞ!」
アランはそう声をあげると勢いよく走り出す。
アランに続き、エルザとベルも駆け出した。
「全く、元気なこった…さ、私たちも行きましょ、レオナちゃん」
「はい!」
リサはレオナと手を繋ぎ、軽い駆け足でアラン達を追った。
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リバーサイドタウンはブラウンハーバーと似たような街で、宿や食事処が多く立ち並んでいた。
「ふー、食った食った…」
「もうお腹いっぱいだよー…」
「こんな腹一杯食えるなんて幸せだ…な、レオナ!」
「うん、お兄ちゃん!」
アラン達は食事を終え、リバーサイドタウンの観光を楽しんだ。
そして気づけば日は傾き、アラン達は夕暮れに染まるリバーサイドタウンを歩いていた。
「アラーン!今日の宿取れたわよー!!」
道の向こうから走ってきたのはリサだった。
「おー!ありがとな!リサ!」
「いいのよ、私泊まるところは先に押さえておきたい性格だから。私こそ、途中で抜けちゃって悪かったわね」
「いいってことよ!さ、お腹も膨れたし観光もしたし今日は宿でゆっくり休もうぜー明日からはまた冒険が始まるんだしな!」
「そーだね、私もう眠くなってきたし…」
「そーね、じゃついてきて!」
アラン達はリサに連れられ、宿へと向かった。
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リサが借りていたのは、木造2階建ての大きな宿だった。
アラン達は男女にそれぞれ別れ、部屋に入った。
「ふー、もう限界だ…俺は先に寝るぞベル…」
「俺ももう寝るよー…はー、明日からの冒険楽しみだー…」
そう言うと、アランとベルはすぐさま眠りについた。
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「もー無理…私寝る…」
エルザはベッドに倒れ込み、5秒ほどで眠りについてしまった。
「全く、エルザったら適当なんだから…」
エルザを見て、リサは呆れた顔を浮かべる。
「うふふ…面白いですね、皆さん…」
そんな2人の様子を見ていたレオナは笑顔を浮かべ、そう呟いた。
「そう?この人たちの相手するのなかなか大変よ?」
「そうなんですか?」
「みんな自由奔放って言うか、適当って言うか…ま、一緒にいて面白いのは確かにそうね」
「…リサさん、私みなさんについてきて良かったって思ってます」
レオナはベッドの上に座ると、そう言いながらリサの方へ顔を向けた。
「え?」
「私とお兄ちゃん…ずっと奴隷として働かされたりしていたから、心から笑えた事なんてほとんど無かったんです。でも、皆さんに出会ってからは私、ずっと楽しいんです。人と話すってこんなに楽しいんだって、人と食べるご飯はこんなに美味しいんだって気づけて…。それに、お兄ちゃんのあんなに楽しそうな顔見るのも初めてだし…」
「…そっか。奴隷として働いていた時は私たちには想像もできないくらい大変だったでしょ。でもね、そんな時の事なんて忘れていいのよ。これからは私たちがあなた達に楽しい思いをいっぱいさせてあげるから」
リサはレオナの手を握り、ニコッと優しい笑顔を浮かべる。
その顔を見て、レオナも同じようにニコッと笑ってみせた。
「はい、ありがとうございます!これから迷惑かけるかもしれないですけど、どうかよろしくお願いします!」
「うん、こちらこそよろしくね!さ、明日からまた次の街へ歩くわ。今日はもう寝ましょ?」
「はい!お休みなさい、リサさん!」
「おやすみ、レオナちゃん」
二人はベッドに入り、目を閉じた。
続く。
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