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兄貴に憧れていた・・・数分前までは・・・






信号色の洗濯物達を手に持ち向かうは、手のかかる実の兄貴の元へ


数歩、足を進めるだけで着く兄貴の部屋の戸を叩こうとすると兄貴の声がした




「ソラは、現在、自宅で待機中。ドウゾ」


『現在、○○市で怪しい人物が徘徊中。動きが見えるまで自宅で待機しているように。』



「了解。準備して待つ。」



『了解』







これは、何だろう



俺は、扉の向こうにいる兄貴の様子が分からないが…


扉を開けることに躊躇うのだった


しかし…



ガチャ


そんな俺の意思とは、関係なく中の人物つまり兄貴は、躊躇うことなくその扉を空けた



そう…先程の


準備


というものを終わらせた状態で







目の前には、信号色が広がった


兄貴とは、悔しいけど10センチ程の身長がある


年の差なんてたったO2つだけなのに身長の差がこれだけあるともっとあるように感じるのだ


頼りない兄貴だけど俺には、届かない立派な兄貴なんだ







それは、数分前の話しだけど




赤いロンティーに赤いスパッツ

さらに青いショーパンまであったらしい

ベルトを締めて背中には、さっきまで風呂敷だと思っていた青色マントがなびいていた


眩しい黄色の手袋



すべてが兄貴をまとっていた


「あれ?ひろ、俺の部屋の前でなにしてんの」



ダサい格好を気にもせず兄貴は、俺に話しかけると視線を俺の手元に下ろした

「あぁ!!洗濯物持ってきたのか


サンキュー!!あぁ母ちゃん!!俺ちょっとバイトが入りそうだから部屋にいるけど夕飯とっといて!!」

兄貴の言葉は、俺には、意味が分からなかった


「……バイト?」


「そぅ!!最近さぁ俺の見事な勇気と元気とパワーに目を付けた人達がバイトを紹介してくれたんだよ〜何かは、言えないんだけどね♪企業秘密☆悪いやつらをやっつけ人助けをするんだけどね!!」


「そう…」


兄貴は、そう言うと楽しそうに部屋へと入っていった


「あん・あん・アンプワマン♪優しいき・み・わ♪」



楽しそうな兄貴に俺は、何も言えず扉の前に立ちすくんだ



あまりに楽しそうに話すからツッコめなかったけどつまり兄貴は、バイトでスーパーマンをやってるってこと…?



俺は、もぅ考える力がないよ

兄貴…



『今、怪しい人物が○○市より動き出した模様』


「了解☆ただちにそちらへ向かう」


とにかく今は、兄貴が変質者で捕まりませんように…切実に…

・・・兄貴の名前は、空君でした

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