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No.13 一波の終幕

「…どういうことだ…?」


全ステータス値が少しずつだが下がっている

下がっていると言ってもmpなどの待てば回復するものではなく、満タン時の限界値が下がっているのだ


自分の身に起こっていることに動揺を隠せないでいると


「あら、終わったの?」


兵士たちを片付けたのか、アルタイルがこちらに向かってきていた

その歩き方こそ淑女のような清楚なものであったが、彼女の純白のローブは返り血で染まっており、仲間の俺でさえ恐怖を感じる程怖かった


「あ、あぁ…そっちは終わったのか?」


一応聞いてみる


「えぇ、終わったわ。本当はもっと早くそっちに行くつもりだったのだけれど、後始末に困っちゃって…」


後始末?


「ほら、死体って放置したら激臭がするじゃない?ここは仮にも魔族領土だし、そういうのは嫌なのよ」


そう言いながらアルタイルは自らの後方を見るよう促す


「おい…まじかよ…」


先程まで自分のことに精一杯で見えていなかったが、アルタイルが戦っていた至る所に氷山が出来ている

恐らくどれも死体の山を凍らせたものなのだろう


「おおまじよ。あなたこそどうなのよ、ちゃんと復讐はしたのかしら。まぁ、してくれてないとこっちが困るのだけれど」


なんでお前が困るんだよ…

疲れたようにツッコミを入れる


「あぁ、ちゃんと復讐はしたさ」


「それにしてはなんとも言えない顔をしているのね。何かあったの?」


ここは言うべきだろう。隠しておいてもいつかはバレる


「あぁ、実は……」


ーーー


「ステータス値が全てさがってる…?」


「そうなんだ、マルクを倒した瞬間急に力が抜けたと思ったらこれだ」


アルタイルは少し考える素振りを見せると


「もしかしてそれって____」



******


同時刻、人間領土王都にて


ーバンッ!!ー


1人の青年が慌ただしく皇室に入ってくる


「どうした、部屋に入る時はノックをしろと言っただろ。バカ者めが」


「はぁ…はぁ…申し訳、ありません、ですが、緊急の報告でして…」


「緊急だと?それは我がネイルとイチャつくより大切なことか」


「そ、それは分かりませんが…国にとっては大問題です…!」


「チッ…申せ」


ネイルの頭を撫でながら露骨にイライラした目付きで青年をみる


「…は、はい…先程連絡があったのですが…マーキュリーのマルク様が魔族と戦争をし、戦士しました…!!」


「なに?」


…マルクが…死んだ?


「なんでも、最初は押していたらしいのですが、人間のような見た目をした魔族ふたりが突っ込んできて軍は全滅し、マルク様は為す術なく殺されたそうです」


ネイルを撫でる力が強くなる


「その2人はどんなやつらだ」


「はい、1人は黒髪ロングで白のローブを羽織っており、氷の魔法を操る若い女、もう1人は異常な身体能力と魔法耐性と│魔力エナジーをもった若い男と聞いております」


「そいつらがマルクを…」


確かにマルクは9人の幹部で1番弱かったが、為す術なく殺られたとなると話は別だ


「対策を取らねば…もういい、お前は下がれ」


「は、はい!」


青年が去ったあとの部屋にドアの閉まる音が谺響する


最近良くないことばかりが続く


先日もネイルと初夜を共にしようとしたが、何故か頑なに拒否をされ、催眠は出来ているはずなのに未だにヤれていない

それに続いてマルクの死…


考え事をしていると、ふと頭に過ぎる結婚式当日の記憶…


少年ふたりが乗り込んできて、片方は殺し片方は追放した


もしそいつが生き残っていたとしたら…


「…まさか、な」


1度考えたことを頭から振り払うと、再び優しくネイルの頭を撫で始める



だがこうしている間にもレッドの復讐は進んでいく…

そしてその復讐はゲスノワールを殺すまで終わらない、絶対に…

とても遅れてしまい申し訳ありません!

これからも少しずつ投稿していくので読んでいただけたら幸いです!

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