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僕は会秒がもてない

 俺は、高校入学を期に弓道部に入部することを決意した


きっかけというきっかけはなく、なんとなくかっこいいとか、袴とか道着を着てみたいとかあと一番大きい要因として、数少ない気の置けない友人である山田が入部を決めたからだと思う。部活見学の時、山田と一緒に弓道場に行くと入り口付近に何人か人だかりができていた、人見知りの俺は一人だったら絶対にこの時点で引き返してるなと考えながら入り口に近づくと、いずれ同じ部員となる加藤と太田が立っていたそいつら以外にも人がいたのだが、今はほかの部活に所属しているため、面識もないため今となっては全く覚えていない。弓道場に入ると椅子が数席置いてあり名前を記入させられた。席に着き先輩方の引いている姿を見ていると、山田がひそひそと話しかけてきた。

「おい、あの弦頬に当たるとめちゃくちゃ痛いらしいぞ」

「へぇ~まぁ痛そうだな確かに」

なんて話をし、30分した後、俺と山田は弓道場を後にした。その後も学校全体の部活動紹介を見学し、入部を決めた、入部を決めた後、すぐに弓を引かせてもらえるわけもなく、ほかの部活動が楽しそうに部活をしてる間一年生は射法八節と呼ばれる弓を持たずに弓を引くまでの動作を八つに分けたものを繰り返し延々とやらされるだけで正直退屈だった。射法八節を一つずつ紹介すると、足踏み・胴づくり・打ち起こし・大三・引き分け・会・離れ・残心といったものだ。ここで一年生のメンバー紹介をしておこう。まず俺の親友山田は基本的に馬鹿で自己中心的だが、憎めないやつ。そして、メンバーの中で一番早く的前で弓を引けるようになった才能あふれるやつ。次に紹介するのは、最初のほうに少し登場した加藤と太田だ。加藤は身長174センチといった比較的メンバーの中で高身長に分類されるやつで(ちなみに俺と山田は167、8センチ)兄弟が多く、今現在二年生と同じくらいの的中率を誇るこれまた才能にあふれるやつだ。太田は、少し小太りで、俺や山田と同じ身長なのだが、体重が10キロ近く違う。いつも時間があればスマホでアニメばかり見ている。次に紹介するのは、出川彼はいわゆるイケメンで女子の弓道部からも支持されており、加藤の次くらいに的中率が高い。次は角地山彼はメンバーの中で一番高身長で、175センチもある、そのせいもあって怖くてあまり話したことがない。あと、名字が変わっているあとはあまりわからん。次は高橋彼は、俺と同じ左利きで、的前に上がるのに苦労した。(弓道は、左手で引くことができない。神棚に尻を向けてしまうからが理由らしい)次は、小田彼は、小柄な体でありながら今現在メンバーの中で一番強い弓を使っている(強いというのは、重いということで、弓道では、重いを強いと表現する)というのが、一連のメンバーの紹介である。一応女子の弓道部も存在するが、角地山同様にあまり接点がないので、割愛する。それから俺達は、射法八節を繰り返し、弦弾き、素引き、巻き藁と的前までの階段を上り始めたのだった。


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