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僕物語  作者: 柳座絶麗
3/8

傷痕

心削られ痛み残る


感情抉られ傷痕残る


痛みはやまず心は止まる


考えることは思い出すこと


痛みは消えず廻り廻る


感情の波に飲み込まれ消える自分という名の存在


存在理由は何処にも無い


「生きてる意味なんて僕にはないんだ」


聞こえない心


届かない言葉


叫ぶ思いは届かない


傷痕だけが深くなる


「聞こえない」


聞こえない


聴こえない


ざわめく心には


悪しき心には


「誰か聞こえる?僕の(さけび)


誰か気付いて僕のこと


誰か聞こえて僕の(さけび)


誰か答えて僕の意味


誰か教えてここにいる意味


傷痕抉りあふれ出す鮮血


見えない鮮血


誰にも気付かれずに僕は流し続ける


見えない鮮血を


傷を抉られながら


世界は傷痕を残す


見えないように僕の奥底深くに

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