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プロローグ
魔術。それはこの「天環世界」において、
神なる恩恵つまりは現代では異能力と言われる存在。それを持たずに生まれたものが、
それに準ずる力を使うために考案した
能力体系のこと。
基本の魔術は火、水、風、無(光)、そして、土。この五種類で構成された
五大元素魔術
分類にすると第一魔術である。
それらは稀代の天才や秀才によって作られてきた。
この物語の主人公、ルージュ・マーティネスはそのうちの土を作り上げた立役者だ。
しかしはっきり言っておこう。
彼は天才ではない。
凡人以上秀才未満の田舎魔術師だ。
この物語は、
時は1100年。場所はフランス王国で生まれた田舎魔術師が
土属性という新たな属性の魔術を作り
魔術史に多少なりとも名を刻むこととなった
彼の人生譚である。




