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41話 お久しぶり

短いです、宜しくお願いします。

 扉を開けると、もう風鈴はなくなっていた。その代わりに、鈴の音が聞こえた。

 ルーリアはロドレームと共にパン屋へ行き、リフミを待っている。


「いらっしゃいませ! ……………え、ルーリア様⁉︎」

「お久しぶりね、リフミさん。元気にしていた?」


 カウンターの奥からやって来たリフミは、久しぶりに会ったルーリアを見て気分が上昇する。己の名を呼ぶ声に、ルーリアもリフミに挨拶をした。


「今日は、ロドレーム様と来たのよ。貴女は、ロドレーム様と関わりがあるのよね?」

「皇太子殿下まで⁉︎ あ……はい。私の店は外観で売れたので、今後の活動について、とか色々なことを話しました」

「ふふっ、そうだったのね」


 心の底から楽しそうに笑うルーリアは本当に変わったとリフミは思った。ロドレームについて行く前のルーリアは笑っていても何かと複雑な表情をしたり、不安そうに顔が曇っている時も何度かあった。少なくともリフミが見て来た中ではそうだ。

 それが今ではどうだろう。


(お変わりになって………誰目線か知らないけれど、本当に嬉しい)


 心底嬉しいみたいな表情でロドレームと雑談をしている。やはり、人は人の心を溶かすということか。嬉しそうに笑って、その中でも瞳の奥ではロドレームに向けて愛しいという感情がある。

 リフミはその喜びを噛み締めながら、二人に尋ねた。


「………それで、今日はどんなパンをお探しでしょう? お二人とも」

「あ、そうね。その……なんで、そんなにニヤけてるの?」

「え…………あ!」


 己の唇に手を添えると、口角が上がっていたことに気付いた。そして、また顔を綻ばせた。そんな姿を見てルーリアは訝しげに「り、リフミさん?」と声を掛けるが、この場で唯一リフミの心情を悟ったロドレームにルーリアは話し掛けられた。


「大丈夫だよ。リフミさんはルーリアが変わって、喜んでるんだ」

「私が、変わって……? そっか、そうなんですね……嬉しいです」


 リフミと同じように天使みたいな微笑みを浮かべた後、ルーリアはリフミに向かって「ありがとう、リフミさん」と胸の前で手を組みながらお礼を述べた。


「はい! ……では、改めて。今日はどのパンをお探しですか?」

「そうね。じゃあ……クロワッサンはどうでしょう」

「良いね、買おうか」

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