第7話 恐怖の大王
もっと早い時間に投稿したいです
4月29日水曜日、昭和の日。
弥太郎は長野県の山奥にいた。
周囲は木々に囲まれていて、とても人が住める所ではない。
車道まで大人の足で3時間かかり、電波は届かない。
道中で地元の人に聞き込みをしたが、そんな村は知らないと言われた。
メタルシルバーの観測器に反応がなければ弥太郎は発見出来なかった。
(ここが神隠しが起こった村か)
『確かに"神"の痕跡がある』
(そうだな、膨大な霊力を感じる。今の国津神でありえない量だ。天津神だろう)
弥太郎の霊感が、日本神話の神である事を告げる。
弥太郎は陰陽師として未熟だが、相手の力量を見極めるのは上手い。
幾度となく死線をくぐったからだ。
1999年に恐怖の大王が襲来し世界は終焉の危機に陥った。
人だけで無く、天使や神が共に戦い奇跡が起きた事で封じる事が出来た。
その時に前線で戦かっていた建速須佐之男命など国津神のほとんどが消滅した。
消滅を免れても、後遺症はある。
後方支援していた天津神は、問題なく力を保持できている。
(天津神が神隠しとは、確実に厄ネタだ)
あまりにきな臭く、弥太郎は憂鬱した。
村の人に問いかける。
「すみません、神隠しの調査に来たのですが何かご存知でしょうか?」
「神隠しとは何だ!帰れ!」
村人は激しく反応して、もっていた鍬を振りまわした。
弥太郎は、メタルシルバーへの変身と光学迷彩を同時にした。
「あん、気の所為か?」
(ヤバい奴だ)
弥太郎は一旦、村人達と接触する事をやめ観察する事にした。
化学薬品が無く、下肥を肥料にしている村だ。
(江戸時代かよ)
村や周りを探索したが、原始的な生活をしている以外に変な所は無かった。
(確実に現代人なのに、何故こんな事しているんだ?)
ポータルを設置して時折、確認したが何も起こらないまま朝が来た。
今日も投稿完了、毎日投稿1週間達成。
大変だー