第4話 神
少しペースが上がりました
4月7日火曜日。
天制学園の放課後、万部 弥太郎は職員室に呼ばれていた。
「今日は頻繁に授業を抜け出したじゃないか。真面目な万部らしくないぞ」
メタルシルバーが事件を予測しので防ぐ為、授業を抜け出したのだった。
学園にはポータルを設置してあるのでワープ出来るが、事件現場にはポータルが無い。
ポータルは200個しかないので、移動と事件解決にかなり時間がかかるのだ。
「すいません、世界を守るのに忙しくて」
「神みたいな事いいやがって」
神とはAクラスの生徒である。
新たな世界を創る、世界を滅ぼしてくるなどと言いほとんど出席していない。
弥太郎は何度か接触しようとしたが会えなかった。
天制学園は期末テストによってクラスや退学が決まる。
高得点なら法律を破らない限り、何をしてもいい。
低得点なら退学である。
天制学園のモットーは「人は人と猿は猿と」である。
この学園が完全実力主義でなかったら、Aクラスはほとんど退学になっている。
「大丈夫です、しっかり勉強はするので」
「なら良いが。万部、退学するんじゃねーぞ」
メタルシルバーによる脳内勉強によって弥太郎の学力は上がる。
メタルシルバーはその善性から、弥太郎の退学を防ぐのだった。
「出来るだけ授業に出ます」
「頑張ってくれ」
「失礼しました」
弥太郎が職員室から出るとメタルシルバーが脳内で声を出す。
『では、帰宅する』
(よろしく)
『帰宅完了』
(早っ)
定番のやりとりである。
22時過ぎ、阿部家に到着する。
指令書を受け取り出発する。
『やはり君の超能力は凄まじい』
「まあな、てかそれしか取り柄ないからな」
戦闘技術でも、陰陽道でも、製作技術でも弥太郎の上はたくさんいる。
今の弥太郎が世界最高レベルなのは超能力だけだ。
闇と戦いつつ、メタルシルバーとして活動する。
今回もどうにか対処出来た。
その後、防衛システムを作り学園へ行く。
弥太郎が普通の人生を送りたいからだ。
今回も説明回です。
次回は戦闘をします。
お楽しみにー