第2話 悪魔
どうにか書き終わりました
光学迷彩に身をつつみメタルシルバーは駆け抜ける。
(ちょっ、何処に行くんだ!?)
『300人委員会の支部だ。これから拷問ショーが開催される』
(……拷問だと)
『300人委員会は選民主義であり人を人だと思わぬ所業をやる。彼ら曰く浄化らしい』
(なんだと!)
会場付近でメタルシルバーは説明する。
『会場では妨害波動で光学迷彩が使えない』
(他に制限はあるのか?)
『観測器の有効範囲が半径100メートル程度になる。また、量子ブレードと荷電粒子砲の出力が戦術級になってしまう』
(制限されてもつえぇ)
会場の地下室で彼らは絶望していた。
突然拉致され、拉致犯らの会話から拷問にされると知ったからだ。
「開催の言葉、300人」
その時、扉が開きメタルシルバーが現れた。
「メタルシルバー参上、もう大丈夫だ」
「何ー、メタルシルバーだと。者共で出会え出会え」
「既にそいつらは締め落としてあるぜ」
「ならば、出でよ悪魔共よ」
その男300人委員会の会員が、指輪を光らせ72柱の悪魔を召喚する。
魔力を使い疲労するが、100体の上位魔人を倒している為出し惜しみをしない。
「なあ、お前はその力を得る為に何してきたんだ」
「何でもしたさ、ゴミが俺様の役に立ったのだからゴミ共も喜んでいるだろう」
「手に入れた力で何をしたんだ」
「慈悲を与えてきたんだ。徳が高いだろ」
ショーを観に来た観客達と笑いながら答える男。
悲惨な人生を送ったわけで無く、資産家の家に生まれ幸せに過ごしてきた。
だが、性根が歪んでおり300人委員会に入会して欲望を開放して1000人強姦し、2000人玩具にして殺してきた。
悪事だと理解しているが後悔や反省、改心などしないし、したくない。
「征け、悪魔よ」
『ネコと王冠を被った人間とヒキガエルの頭をもった蜘蛛から倒せ、奴が一番厄介だ』
弥太郎は指示された悪魔バエルを狙う。ライトセイバーのような量子ブレードを携え、放たれた魔術を切り捨てる。
常人ならバエルを殺すだろう。だが、弥太郎は量子ブレードを振るわず蹴り飛ばした。
『やはり殺さないのか』
「ああ、俺はあまり殺したく無いのでな。ある程度の知性がありそうだから豚や鶏みたいに殺さないさ」
弥太郎は72柱をボコボコにすると召喚者に向く。
『指輪が召喚器だ破壊しろ』
「了解」
宇宙人が強化した指輪を破壊すると悪魔領域が消失し、メタルシルバーの制限が無くなった。
「さて、お前を逮捕する」
「何ぃ」
「人道から外れる行いを許さん」
弥太郎は知人の警察官、宮山 猛に電話する。
「何だ坊主。また事件に巻き込まれたのか?」
「300人委員会会員が拷問ショーを開催しようとしていたから止めた」
「300人委員会だと!?直ぐに向かう!」
宮山 猛が部下を引きいて来た。
「300人委員会会員の逮捕協力、感謝する。」
(他にする事はあるか?)
『今は無い。只今から帰宅する』
(OK)
『帰宅完了』
(早っ)
瞬間移動を体験し驚く弥太郎。
かつて超能力者協会に所属していたが彼自身が空間転移するのは初めてである。
弥太郎の帰宅力が上がった。
『さて、詳しく説明しよう』
(簡潔にしてくれ)
『世界ヤバい、お前スゴイ、助けてくれ』
(OK、完璧に理解したわ)
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