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深夜3時の人形怪異

怪異少女の玩具部屋

作者: リィズ・ブランディシュカ



 飽きたら捨てようと思っている。


 私がいる、この玩具部屋にはたくさんの人形があるけれど。


 でも、そのどれも、もう飽きてしまったの。


 新しい玩具が欲しくなってきたわ。


 がさごそ。


 こら、逃げようとしないで。


 私が捨てるまで、君達は私の玩具。


 好き勝手するのは許さない。


 どうせ捨てるのだとしても。


 勝手なことをされるのは虫唾がはしるもの。


 だから大人しくおもちゃ箱に入っていなさい。


 どうして泣くの?


 泣かないでうっとおしいわ。


 自分の判断を呪う事ね。


 私に出会ったのが運の尽きよ。


 だめじゃない。


 あやしい人に近づいちゃ。


 夜の真っ暗な中、お散歩していちゃ。


 すぐに逃げなくちゃだめじゃない。


 あんな時間に一人でお人形を持った子供なんて、そうそういないわよ。


 次があったら、気を付ける事ね。


 人形を持った怪異には。


 私のような怪しい女の子には、絶対に近づいちゃだめよ。


 もちろん、次なんてないけど。


 さて、どこから手を付けましょうか。


 古くなった人形は要らない。


 汚れてしまった人形も要らない。


 さっさとまとめて、捨てに行きましょう。


 ゴミ箱なんかに捨てに行くつもりじゃないわ。


 そこは魂の成れの果てが行きつく場所。


 怪異がすみつく、この世ならざる世界。


 あなたたち、元人間にとっては地獄のような場所かもしれないわね。



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