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第32話 バレーヌ伯の招待

 俺たちが宿でくつろいでいるとバレーヌ伯爵からの使者が来て手紙を置いていく。手紙は俺宛である。

 手紙には、ファヴィアンが俺たちが伯爵邸を訪れないことに何か落ち度がないか心配していると書かれている。

 要は、俺たちにバレーヌ伯邸に泊まって欲しいと言っているのである。ローズが俺に言う。

 「これはバレーヌ伯邸に行くしかないわね。」「そうですね。行かないとファヴィアン様の顔をつぶすことになりますわ。」

 「でも気を付けていきましょう。」「ファヴィアン様が何か企んでいるというのですか。」

 「トラブルがあったのですから注意した方が良いと思うわ。」「はい、お姉さま。」

俺たちは、宿を引き払い、バレーヌ伯邸に行く。ファヴィアンと夫人が出迎えてくれる。ファヴィアンが俺に質問する。

 「どうして、昨日来てくれなかったのですか。」「遅い時間に街へ着いたのでご迷惑かと宿を取ったのです。」

 「私たちに遠慮はいらないですよ。」「申し訳ありません。」

 「いえ、責めているわけではありません。ただ、泊まっていただかないと父君のジルベール殿に申し訳が立ちません。」「はい、今夜はこちらで過ごさせていただきます。」

 「いやなことを思い出させるようですが、息子のブレーズは処罰が決まるまで牢に入れています。」「あまり、無理をなさらないでください。」

 「いえ、ジルベール殿の納得のいくように処罰するつもりです。」「そうですか。」

俺は、娘を溺愛しているジルベールがブレーズの蛮行を知ったらどうなるかと思うと震えがくる。せめて死罪は避けて欲しい。そうでないと寝覚めが悪い。

 ファヴィアンはアニタを見て言う。

 「こちらは、どなたですかな。獣人のようですが。」「私の従者のアニタ・パレスです。」

 「ジルベール殿は知っているのですか。」「いいえ、知りません。何か問題ありますか。」

 「伯爵の御令嬢が獣人を連れ歩くのはどうかと。一般論ですが。」「アニタは、すでに手柄を上げています。」

 「ほう、まだ子供なのに手柄ですか。」「おねえ、ローズ様の財布を盗んだ泥棒を捕らえたのです。」

 「それは、将来有望ですな。」「はい、すでに役目を果たしていますわ。」

それから俺とローズはバレーヌ伯夫妻と夕食になる。アニタは従者のため後で使用人が用意した食事をすることになる。

 風呂は、アニタがそばにいないと風呂に入らないと突っぱねて3人で一緒に風呂に入る。

 寝室は、俺とローズが隣どおしでアニタは廊下をはさんだ付き人用の部屋を割り当てられる。俺の部屋にローズとアニタが来る。

 俺たちは朝まで同じ部屋で過ごすことにする。ベットは大きいので3人が余裕で寝られる。そして、ドアにはカギをかけ、検知の魔法をかけておく。


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