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第13話 チャーム発動

 俺とローズは馬車で出発する。父が護衛に騎士団をつけると言ったがローズが断る。上級魔法士がついているのである何かあっても大丈夫だろう。

 屋敷を出ると街の様子が目に入る。俺はこれまで屋敷から外へ出たことがない。箱入り娘なのだ。俺には街は活気があるように見える。

 「お姉さま、街は賑やかそうですね。」「ボドリヤール伯領の街は治安もいいし、豊かなのよ。」

 「そうなんですか。」「自分の街なんだからこれから覚えるのよ。」

 「両親が屋敷から出してくれないんです。」「お二人とも子煩悩ですものね。」

 「はい、でも街に出てみたくなりました。」「ご両親の許可をもらうのですよ。」

馬車は街の門を通過する。すると緑の草原が広がる。途中、村を通過するが落ち着いている。この世界には魔族や魔物がいるはずだがのんびりしている。

 「魔物とかは出ないのですか。」「ここは王都から近いところにあるから魔物はいないわ。出るとしたら野盗ぐらいかしら。」

魔物は辺境に行かないといないらしい。魔物が出るのならローズは護衛を断らなかっただろう。馬車は森の中の道に入る。

 この森を抜けると隣接するバレーヌ伯領に入る。領主のファヴィアン・フォン・バレーヌは父の親しい友人である。御者が俺たちに言う。

 「囲まれたようです。野盗かもしれません。」「馬車を止めてください。私が対処します。」

馬車が止まるとローズが降りて外に出る。すると男たちが10人茂みから出てくるとローズを囲むように立つ。リーダーらしい男が言う。

 「かわいらしい姉ちゃんがいるな。高値で売れそうだ。傷をつけるなよ。」

男たちは笑いながらローズに近づく。俺はローズに加勢しようと馬車から降りる。すると男たちからいやらしい笑いが消える。男たちは手にしている得物を地面に落とし口々に言う。

 「天使様だ。」「なんて美しい。」

男たちは膝まつく。彼らはうるんだ目で俺を見ている。俺は女神テイアに聞く。

 (これはいったいどうしたんだ。)(チャームの効果よ。男性に効果があるのよ。)

 (これまでこんなことなかったぞ。)(野盗があなたを女として見たから効果が出たのよ。)

 (俺が成長したらどうなるんだ。)(男はみんな引き寄せられるわ。)

 (チャームなんていらないぞ。)(もう遅いわよ。あなた中身が腐っているから外面だけでも良くしようとしたのよ。)

 (俺を女にしておいて、腐っているとはなんだ。)(本当のことを言っているだけよ。)

 (コントロールはできるんだろうな。)(それは無理。)

俺には厄介な能力が備わっているわけだ。リーダーらしい男が言う。

 「俺たちの天使になってください。何でもします。」「なら野盗を引退しなさい。」

 「はい、仰せのままにします。」「これからは真面目に働かないと嫌いになりますよ。」「真面目に働きます。」

ローズが何が起こっているのかわからないようで茫然としている。

 俺はここで野盗と別れたかったがついてくると言い張るので護衛をしてもらうことにする。男たちは王都に着いたら冒険者になると俺に約束する。

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