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おわりに

 注釈の作成にあたって、何十回かそれ以上見てきた本作を、経験がないほど注意深く視聴した。これによって、自分がどれだけ見落としていたのかを知ることになった。また、小説版および漫画版を久しぶりに読み返し、そこで語られたことと映画において語られなかったことの差には驚かされた。その上でおぼろげに見えるのは、雄弁な言葉を持たない、映画版の沈黙が与える想像の余地の広さである。それは作者の構想とすら一致しないかもしれないが、同時に、唯一この形態が持ち得る魅力であろう。

 本注釈は、作品から読み取れる情報量に対して明らかに不十分であり、また、特に解釈の面では適切と言い難い部分が多かろうと思う。ただ筆者としては、極力作品における描写と、そこで明示されているものから直接読み取れる部分から逸脱しないよう、狂人として知られる注釈者チャールズ・キンボートの轍を踏まないように心掛けたつもりである。本注釈が作品を鑑賞する上でどのように資するかは我ながらはなはだ疑問であるが、一段上って投げ捨てられる程度の梯子として使うことができればよいとは思う。


(二〇二二年十月一日 追加)

 劇場で本作を初めて鑑賞するという機会に恵まれたため、新たに気づいた点、明らかに見落としていた点などを追記した。また、それに伴い一部の章が極端に長くなったため、章立てを修正した。この何も起こらないように見える作品に、尽きない魅力を改めて発見できたことを記念する。


(二〇二四年十月二十五日 追加)

 種子島を訪れた際、意図せず、グリーンホテルさかえ205号室に宿泊することができた。そこに、宿泊者(ではないかもしれないが)が寄贈したらしい、本作の台本があった。これについては、奥付などもなく、さらに、完成版とセリフの内容がカットなどでは済まないほど明らかに異なる箇所があるため、どういう素性のものか分からないのだが、でっち上げたにしては明らかに出来が良すぎるため(内容、体裁の両面で)、一応信頼することにして、重要と思われる点について引用し、注釈に反映させた。

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