第二話概要
・舞台
夢のシーン等を除いて、全編種子島が舞台となる。主に種子島中央部の中種子町、その中でも野間周辺が詳しく描写されている。ただ、位置関係や雰囲気については、詳しくは各シーンの注釈で述べるが必ずしも現実の光景や地理に厳密に一致しているわけではない。
種子島の地理について概観すれば、北の西之表市が最も大きな自治体で、それなりの市街地や港がある。ロケットの打ち上げ場(種子島宇宙センター)は島南部の南種子町にあり、その中でもほぼ島の南端に位置する。中種子町についてはそのような目立つ特色を言いづらいが、情景のモデルになった中山海岸などのサーフスポット、広大で美しい海水浴場の砂浜、奇岩など、本作に関係しない部分も含めて見どころには事欠かないということは強調しておきたい。
なお既述の通り、第二話の舞台が種子島であると台詞によって明示される箇所は存在しない。ただ事実や描写の羅列によって示されている。
0.タイトル
「cosmonaut:(特にロシアの)宇宙飛行士(小学館 プログレッシブ英和中辞典)」
OEDでも「A traveller in outer space; an astronaut (esp. Russian).」とされているため、宇宙飛行士を指す言葉ではあるが、主にロシア(むしろソ連?)のを対象に使われるようである。また、英語なら発音としては「コスモノート」が近いと思われる。普通なら「astronaut(アストロノート、あるいはアストロナウト?)」を使うところだろうが、あえて「コスモナウト」とした理由は想像できるかもしれない。耳慣れない言葉を意図的に使ったとか、言葉の響きそのもの(音節数も含めて)など。
第二話の舞台となる種子島は、作中でも明確に触れられている通り宇宙探査との結びつきの強い場所である。ひたすら遠くを求める(そのような心境は、小説版ではより明確に書かれている)貴樹の姿勢を象徴するこのタイトルの物語の舞台としては最適だったのだと思われる。




