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九八 里の神 1/1
次回はそこそこ長く、今回があまりにも短いので少し関連する小話を書きます。興味のない人は飛ばしてください。
道の傍らに山の神、田の神、塞の神(村などの境にあって魔を払う神。いわゆる道祖神です)の名を彫った石を立てるのは日常的なことです。
また早池峰、六角牛山の名を刻んだ石は、遠野郷にもありますが、それよりも浜の方に多いです。
面白い事に、日本の農民の間には春秋去来の伝承というものがあって、山の神は稲作が始まる春に下ってきて田の神となり秋になると山の神に戻るという信仰があるそうです。
しかしそれは農民の話で猟師、樵、炭焼きなどいわゆる山の民においては山の神は常に山にいるものだそうです。




