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灯ともしごろ(ひともしごろ)

作者: 睦鬼


 女々しい自分が大嫌いで、彼のいない時間を考えると憂鬱で。


 布団の中で阿呆みたいに泣きじゃくり、キンキンに冷えたビールを冷蔵庫から乱暴に取り出しプルトップを豪快に開け、下品に喉を鳴らしながら飲み干した。


 あぁもう朝だ。今日はサングラとメガネは外せないな。と思いながらだるい体を起こし空にったビール缶をクシャッと潰しその辺に投げ棄てる。


 彼に依存していたことは認める。だがしかし、彼がいないからといって前を向かないといけなくて。泣いてばかりでは前に進めなくて。明日からは新しい出会いを求めなくてはいけない。


 きちんと鏡の前に座り綺麗に髪を梳かし、頭の先から爪の先まで化粧をして、高いヒールと可愛いバックを持ちながら男を虜にして歩く。けれど、私の好きな男はなびかない。もう私を見ようとはしない。


…なんて残酷な世界なんだろう。けどしかし、やっぱり生きていかないといけない。さぁ、今日も今日とて色気を漂わざる笑みをうっすら浮かべながら、男どもを誘惑し、彼らの視線を拐かし街を歩いてゆく。

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