表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
王の戦記  作者: レイク
目覚め
3/11

王は習得した

よろしくお願いします

 私は確かに生まれ変わったようだ。

 しかも以前の世界でなくまったく見ず知らずの世界に。

 それだけならここまで興奮しない。

 興奮しているには訳がある。

 この世界には魔法がある。

 

 といっても、原理については前の世界に似たようなところはある。

 要するに、自然界にある力と体内にある力を魔法という事象に変換するというものだ。

 簡単に言ったが魔法という事象を引き起こすには私の元居た世界にはない未知の力が働いている。

 私の元居た世界では「氣」と呼ばれる一種の予知のようなものをできたり、体を強化したりできた。

 それと原理は似ているが全く違うもの。と、私は予測する。


 しかし、この世界かなりご都合がいい。

 文字が読めるのだ。なぜかわからないが。だがあくまで読めるだけ。おいおい、言語は習得しなければならないだろう。が、今は十分だ。


 この家は普通の大きさだが、建物の都合上、一番書斎になりそうな場所を発見した。というより予測した。これより、現地文化調査に入る。


 とカッコつけていったものの、周囲に気を付けて書斎に行くだけ。

 一歳ともなればそこらを歩き回っても怪しくはあるまい。

 ここを右に曲がって—の・・・発見だ!

 本当にあった。


 しかしここからが大変だ。

 この中から魔法書を発見しなくては・・・・あった。目の前に。

  

 さてこの本、問題はどうやって取るかというところだ。

 さてどうするか・・・。

 横を見ると物語の本が何冊かあった。しかも分厚い!これは使える。


 そして過ぎること10分ほど・・・

 

 できたぞ!


 「だでたど!」


 相変わらず言葉がしゃべれん。不便極まりないし何より違和感の極みだ。早急に魔術書を読み文字も勉強せねばいかんな。

 そして階段を上る。

 とれた。しかも分厚いうえに二冊も。大量だ。

 それにはこんな風に書いてあった。『雷魔法書』『氷魔導書』。 

 おお、中々にロマンを感じさせる。

 さて読むとするか。

 そう思い氷のほうを読み始めた。

 読んでる時間は割愛。だって面白みがないでしょ?


 ほほう・・・。

 10分かけて読んだだけはある。

 やはりにらんだ通り、氣と原理自体は似ている。

 ではやってみるか。

 

 まず手を出し氷を想像する。そして自分の中にある魔力を想像を通りに手の上に作る。これができれば、氷魔法の適正がある。と。


 できた。ふむ簡単だな。気の操作のほうが難しいくらいだ。

 何はともあれ、これはできた。じゃあ同じ要領で雷を出せばいいのか。

 さっき氷の適正調べも、氷を想像するための参考資料みたいな感じだったしな。

 

 ほい!できた。これはなかなか面白い。じゃあ次は火をやってみるか。

 とりゃ!あれ?できないぞ?

 なぜと思い先ほど読んだ氷の魔導書を読み返す。

 あ!これが適正なしか・・・

 少し自信を無くした。その後いろいろ試したができたのはこの二つだけ。

 俺は運はよかったんだなと思った。

 なぜなら家にある魔導書が『雷の魔導書』と『氷の魔導書』しかなかったからである。


 はぁ。ため息をつく。その瞬間意識が遠のく。

 あれ?何があった?答えを考えさせてくれる暇もなく私の意識は沈んでいった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ