ルラックへ妖精のお迎え
たまーに、思いついたらの更新になります。
《さい……起きなさい……起きなさい……起きなさい……》
(なぁにい~ まだねむいよぉ~ ラティラ~ ルラックは、運動なんてしないからぁぁおこさないでってぇいってるじゃぁあ~ん~ん、ん! んー!!!)
《起きましたか》
(はい! 起きました! )
《それなら良かったですね。貴方が此方の世界に移動して五年経ちました。どうしますか? 妖精界にある生命の泉に帰ってきますか? 》
ルラックがラティラと出逢って、丁度五年後の今この時。辺境で伸び伸び、好き勝手に暮らしているルラックの元に、迎えがやって来た様だ。
その迎えは、掌サイズの神々しくオレンジに発光する。淡い淡い光の玉。
(あの……ラティラ気付いてないけど、お腹に赤ちゃんいるの…… ルラック、あの子と逢いたいし、昨日からお腹の中でお話もできるようになって…………まだ、ここに居たいです……いいですか……)
《判りました。それでは、帰り路はわかりますね。何時でも帰りたくなったら帰って来なさい。
けれども、帰ってくると言う事は、又パートナーを見つけないと出られませんからね。忘れない様にしなさい》
(はい)
《それでは、有意義な日々を過ごしなさい》
その言葉と共に、神々しい光の玉はスッと消えていった。
暫くのち、ルラックは久しぶりに逢った自分より遥かに神聖な精霊に対して、いまだ緊張が解けずにいた。
屋敷の外からは、毎朝恒例のイベントが開催されていて、皆の元気な声が朝から響き渡っている。
その声を聞き、ルラックはやっと身体が動きだした。窓へ行き外を眺めると、何やら新婚の二人がみんなに揶揄われている様だ。
(ふぅーーーー…………あんなに元気に動き回って……そろそろお腹の中の子の事教えてあげないとダメかな……あの二人はいつまで経っても、気づきそうに無いからね。
やっぱりルラックがいないとダメなんだよね! う〜ん〜 そうと決まればどうやって教えようかなぁ〜
伝えた後は、辺境を挙げてのお祭り騒ぎにきっと発展するよね。美味しい料理沢山沢山出てくるよね。たのしみ。
ラティラのお腹の中のあの子は未来、鷹様の国へお嫁に行く事になるから、側で遊べる間は沢山楽しまないとね。あっ! これナイショだった! ナイショね。ナイショ)