お掃除お掃除。
さて。
ペンタブ様をお迎えするにあたり、私の部屋は大変雑然としていた。
ドストレートに言うと物が溢れかえってフリースペースが殆どない。
しょうがないじゃん6畳間1つなんだもん。
という訳で、先週末に大分モノを処分する事にした。
年末も近いし丁度いい。
黄ばんだメモ帳、カッチカチになった水彩絵の具、色鉛筆にカステル、スプレーボンドにマンガの原稿用紙。
整理してみるとまー文具関係ばっかりだが、もうお絵描きにはコピックぐらいしか色づけ使わないし、Gペンも丸ペンも今はいらん。
勿体ないいつか使うかも、で何年も場所を取ってるだけだったコイツらは、狭い我が家での不法占拠者といっても過言ではなかった。
買うと何千、何万とするだよぅと思うと貧乏人のソウルがぷるぷると震えてしまったが、もう何年も経ってる時点で減価償却は済んでいる、広々空間の方が大事と自分に言い聞かせ、ゴミ袋にどっかんどっかん投げ込んでいった。
ついでに荷物減らしただけではどうにもならんとベッドの位置も変えて、衣装ケースや書類ケースなんかもレイアウトを変更。
おおお。
とうとう1.5メートル四方位の何もない空間が出来たではないか。テーブルはあるが、PCとペンタブ様に利用するので問題ない。
腰のヘルニア太郎が物の移動で酷使され痛みで半日ベッドで寝たきりになったが、近くのスーパー銭湯で温泉にゆったり浸かり、大分復活したところでペンタブ様である。
ケースに描かれている美少女など自分に描けるとは思わんが、少なくとも色塗りが便利でギザギザな輪郭線にならなければ御の字だ。
アルパカとかいうフリーのペイントソフトもダウンロードしておいたので、起動する。
ペンタブ様もPCに繋ぐ。
ペンを持つ。
──全く描けない。
むむむ? 何故だ。
しぶしぶ説明書を読む。
昔から家電製品でも説明書をギリギリまで読まない人間である。細かすぎて目が痛くなるのと、何とかなるんじゃないかという人間の適応能力に甘い期待をかける訳だが、何とかならない事もある。
なるほど、ドライバとマニュアルをインストールしなくてはならんのか。
メーカーのホムペからインストールして再度やり直しだ。
……おー、描ける!描けるじゃないか!
機械に弱いのに頑張ったぞワシは。
ただ、描けるんだが、左側にある沢山のペイントソフトのボタンの意味が今一つ分からない。
ポチポチ押して試してみたが、気がつくとペンの太さが変わってたり、消す予定がないところに消しゴムがかけられて「ふおっっ」「ひょぉっ」という不審者のような声を上げたりして、脳内のメモリがパンクしそうになる。
「……ふん、今日はこれぐらいにしといてやるぜ」
とカサカサとペンタブ様を片付けてカフェオレを優雅に飲んだりしたのだが、これは暫く自在に使えるまでかかりそうだ。
でも、とても面白そうではある。
小説の合間にちまっといじって少しずつモノにしようと企んでいるが、最近少々体調不良気味の私には仕事と小説と美味しいご飯の次位の優先度だ。
皆様に披露できるようになるまではちっとかかりそうだ。
これ、上手く扱えたら楽すぎて手描きには戻れなくなりそうだけど。いやー、どんどん便利になってるんだなーお絵描きの世界も。
楽しい事が増えるのはいいが、気力体力が右肩下がりなのがツラいところである。
ブクマ、評価ありがとうございますすす。




