私の作品について。
私がネット小説を書くようになってから、読む時間が格段に減ってしまった。
千を楽に超える玉石混淆の作品を読みふけっていた時間がものすごく恋しいが、自分の書いてる話も進めたい。
物理的な時間がないのである。
私はスマホでメモアプリや小説用のアプリなどを利用して書いているのだが、1話を書くのに2000文字程度でも3時間から4時間、4000文字を超えると足掛け2日かかる事もある。
何故かというと、普段ざっくりした内容しか考えてないので、台詞や行動、展開などをその場で考える事が多いからだ。
完全に自分の要領の悪さがもたらしたものである。
そして、より面白くなるところはないかと見直して書き直す。
私にとって、シリアス先生は物語の1割あればよしとして、後は言葉で笑わせるか態度で笑わせるか、とにかく「ふっ」と少しでも楽しんで読んでもらうのを目的としている。
もちろんメインのストーリーを犠牲にしない程度ではあるが。
おそらく、長編に限ってではあるが、割合として笑い7、シリアス1、萌え2(恋愛ものでなければここには冒険だったりストーリーの大筋が入る)といったところではないだろうか。
ちょっと割合がおかしい気がするがまあいい。
短編はそれをするとイマイチ収まりが悪いのでやらない。
キャラクターを掘り下げられる時間がないので笑いが余り入れられないのだ。
これは自分の技術力の問題である。
だから、感想などで
「大笑いしました」
「電車で読めません」
とか読むと、よっしゃ、と思う訳だ。
私はどこを目指しているのだろうかとじっと手を見たりするのだが、実は話は単純で、エンターテイメントを目指したいだけなのだ。
なるべく沢山の人が笑顔になる話を書きたいだけなのである。
勘違いされると困るのだが、私が心が綺麗だからと言ってるのではなく、自分のためである。
私が笑って貰えて、楽しんで貰えると嬉しくて幸せになるからだ。主に自分が幸せになりたくてやっているのだ。
だから、私はハッピーエンドや大団円しか書くつもりもないし、書けない。
現実の生活がしんどい人も沢山いる。
私だって今の仕事を喜んでやってる訳じゃない。生活のためである。
多くの人はどっかしら不安や不満を抱えて生きてるのだ。
ウキウキ楽しい気分に浸って現実を少し忘れたいのに、何が悲しくて不幸な話や悲しい話を読まなくてはいかんのか。
いや、あるのは構わんけど読みたくない。
(これは私個人の価値観なので、別に上記の話を読みたい方を否定する意図はないのでご理解頂きたい)
人間と言うのは笑ってる方がエンドルフィンだかドーパミンだか脳から幸福物質が生成されるとどっかで読んだ記憶がある。
自分の萌えを語ってる人は大概笑顔である。お笑い番組でケタケタ笑う人は楽しそうである。
良いではないか。人は永遠に生きられる訳ではないのだ。
楽しく思えることが沢山ある方が、精神的にはとても健全で幸せな気がする。
大分前になるが、某プロバイダのコールセンターにかなり長くいた事がある。
テクニカルサポートをしていたのだが、インターネットへの接続設定を案内した後に、
「さあ、次はお姉さんとの接続設定だね!」
などと言っていたオッサンがいた。
思わず笑いそうになって、
「………残念ながらそちらは有料オプションでございまして」
などと言ってさらっと逃げたが、言葉にセンスあるなオッサン、と内心では褒め称えていた。
多分受け取る人によってはセクハラと思われるかも知れないが、私はこういう上手いこと言ってくるオッサンは嫌いではない。笑いを取ろうとしてるだけの害のないタイプである。
芸もなく、ただ部下にモラハラやセクハラかましたり痴漢をするようなオッサンとは根本的なところで違う。
不快感があるかないか、って結構重要だと思うのだ。
何を言いたかったのかというと、
【そこに笑いがあるか(救いがあるか)】
が、私の主な作品の主軸なのである。
人によっては笑いの好みが別れるところだと思うが、自分が面白いと思いながら書いてないと書いてて辛くなる。
だから誤解を恐れずに言おう。
私は、自分の作品をかなり面白いと思って書いている。
まあどんな作家さんでも、自分が面白いと思えない小説なんか人様に晒せないだろうし、内心ではそう思ってる人が殆どの筈だ。
そうは言っても、好みというのは恐ろしいもので、その自慢の作品の数々の中には、思わず「私の貴重な時間を返せぇぇ」と叫ぶものも結構な数あったりするのだが(笑)
それでも読みきれないものが多々あるので困らない。
なろうの作家さんは層が厚い。
流石に日本でトップクラスの小説サイトである。
まーその分、総人口が多いのでランキングに入るのも大変だけど、入った時に喜びもひとしおである。
無茶の利かないお年頃だけど、ほどほどに頑張ろう。
だけど、なろうのメインユーザーって30代から50代位じゃないかなーと私はにらんでいるんだけど、実際はどうなんだろうなぁ。