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映画はいいよね。

 梅雨時だけあって雨、雨、そして雨である。

 

 そろそろ無精髭が生えて来ても可笑しくないレベルで私の湿度警報がうぃんうぃんサイレンを鳴らしている。

 

 

 ヘルニア持ちというのは、オサレな女子がインスタ映えするアイテムやショップやエリアに敏感なように、一定値以上の湿度や気圧の変化に敏感なのである。

 

 気圧女子(女性は幾つになっても生物学的には女子でいいのだ)と呼んでくれてもいいほどだ。

 

 ……まあ実際呼ばれたらあー、とかうー、とか言いながら壁の隅にくっついているか、

 

 「ヘクトパスカルの前はミリバールだったけど、どっちにしろ具体的には気圧って想像しづらいよね」 

 

 などと小声で意識高い系発言をしながら、それ以上の気圧発言の在庫がないので全力でステルスモードに入るので止めて欲しい。

 

 

 そして今回のテーマは【映画】である。

 

 私はエンターテインメントと呼ばれるモノは基本的に好きだ。

 

 

 書いてる小説のパターンからコメディーが好きだと思われる方も多いかも知れないが、ホラーやアクションもサスペンスも好きであるし、感動系も動物ものも大好きである。

 

 ただ、何度かチャレンジしたが戦争ものとフランス映画はどうも合わないようだ。

 こればかりは個人の好みなのでしょうがない。

 

 コメディーものは海外作品は油断してると笑いのツボが全く分からない内にエンディングに向かうケースもあるので緊張感が漂うところも含めて楽しい。

 

 アクションものは頭を使わずに楽しめるのがいい。

 

 それぞれ面白さはあるのだが、私が大分前に見た作品で未だに名作だと思っているのが『トーチソング・トリロジー』というゲイカップルの出てくる映画である。

 

 

 

 『トーチソング・トリロジー』(Torch Song Trilogy)は、ハーヴェイ・ファイアスタイン原作・主演による舞台劇で、1988年に映画化されたのでもう30年以上経っている。

 

 私が見たのはリアルタイムでなく10年以上は経っていたと思うが、何度見ても素晴らしい。



 主演のファイアスタイン自身の人生をもとに、愛する者との別れや葛藤の中で傷つきながらも誇り高く生きようとするゲイの男性を描く作品だ。


 

 

 ●以下あらすじネタバレ含む。

 


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 ニューヨークのゲイバーで働く女装芸人のアーノルドが主人公。

 

 恋人のエドがバイで女性と結婚しアーノルドのもとを去り、その後アーノルドは純朴な青年アランと出会って一緒に暮らし始める。

 

 2人は里親として孤児を育てる計画も立てるが、アランはゲイを憎むホモフォビアの男によって殺されてしまう。


 アランの死後、養子となったデイヴィッドと暮らすアーノルドのもとに、妻と離婚した元カレのエドがやって来て、再び友情で結ばれる2人。

 ゲイを異常だと考える母親との対立をこえ、尊厳と誇りを持って生きていくというストーリー。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 ざっくり言えばこういった話なのであるが、アラン役のマシュー・ブロデリックがほんと超可愛い。

 殺された時は「NOーーー!」と叫んで身悶えした。

 ハーヴェイ・ファイアスタインの独特のかすれ声とか佇まいがいい。

 

 決してイケテる訳じゃないのに、必死にでも淡々と自分の人生を生きていく姿にインスパイアされる。

 

 

 ゲイの映画というと、抵抗感がある方もおられるだろうが、ただイチャコラしてるだけじゃなく、人間なら起こりうる葛藤や確執、怒り、悲しみ、希望などがきゅきゅっと詰まっている。

 

 

 私も尊厳と誇りを持って生きて行きたいものではあるが、世の中はなかなかに厳しく出来ている。

 

 まあ少なくとも残りの人生は、人様に迷惑をかけないレベルで好きに生きていこう。

 

 

 

 

 

 

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