男女の違い。
どうでもいい話なのだが、昔から面白いと思っている事がある。
男女のトシの取り方についてである。
男性は、少年→青年→中年→老人 というのが概ねスタンダードだと思う。
だが、女性は違うと私は思う。
少女→青年→中年→オイチャン→老人 という謎の進化(?)を遂げる人が割と一定数いると思う。
オイチャンからオバチャンに進化を遂げる人はメタルスライム並みにレアだが、オイチャン化するオバチャンは結構そこかしこに転がっていると確信している。
それも、意外と若い頃からオイチャンソウルを隠し持ってる女性もいる。
現に近くに1人いる。
このオイチャンというのは外見の話ではない。
まあ勿論、外見がオイチャンだかオバチャンだか判断が難しくなる人もいるけれどもそうではなく、中身がオイチャン化する訳だ。
私もどちらかと言うとそっち方面だ。
そっち方面てどっちだ。
私の小説に出てくる主人公、リーシャも心の中にオイチャンがいて、自分のキャパをオーバーするとオイチャン化したりする。
要はオイチャンになるのは、ツラいことがあったりちょっと現実逃避したい時に、
「オイチャンもこれでなかなか大変なんだよ」
と愚痴ってみたり、会社の同僚なんかに、
「おねーちゃん今日も可愛いねー。オイチャンとお昼同伴しないかい?」
などとオイチャンを隠れ蓑にしつつ本音を呟いたりからかったりする訳である。
なぜオバチャンではなくオイチャンなのか。
恐らく、深刻な話もオイチャン化することでマイルドにしたいという女性の気遣いと、一種のストレス発散が入ってるんじゃないだろうか。
たとえばオバチャンが、
「オバチャン最近腰が痛くてねぇ。トシかしらねえ」
などと言うとする。
リアクションに困る。
あーそうなんですか、としか言いようがないではないか。
だがこれがオイチャンマインドになると、少しだけ変わる。
「なーなーオイチャン最近腰がいてーんだよねえ。これもトシかねえ」
と言うと、「なんでオイチャンなんすか(笑)」という軽いジャブが入れられる。
「もう残業すんのやだー」
というより、
「オイチャン体力ないからさー、残業するとカラータイマーがピコピコ鳴るんだよう」
の方がソフトな気がする。
当たりが柔らかく感じる。
まあ、単に私の印象なのだが(笑)
誰かと会話する時だけではなく、私なんぞは独り言でも時々言ってたりする。
「あれ、オイチャン財布はどこに置いたかな、っと」
みたいな感じで。
割と痛い大人である。
まあ今は一人暮らしだから痛さをオープンにせずに済んでいるけれども。
まあオイチャン化したからといって探し物がすぐ見つかるわけでもないのだが、気分的に少し気楽になれる訳だ。
友人はない!と断言したが、いやきっと全国にはオイチャン化する女性はいるハズだ。
まあキャラクターにもよると思うけど。
美魔女にオイチャン化されても何か困るし。
貴女の周りにオイチャン化する人がいないだろうか。
そんなマイノリティじゃない………はずなのだ。