みーんなしんどい。
今東京では開いている店はスーパーと薬局、一部の飲食店ぐらいでまあ人通りも少ない。
電車は空いてるし、仕事へ行くのにも助かるのではあるけども、だ。
先日関西で飲食店が夜営業していると500件ほど警察に通報があったというネットニュースを見て、切なくなった。
そらあ在宅でテレワークとか出来る人はいい。
お国の言う事をしっかり守れるだろうし、給料も会社から保障されているのだろう。
だが、中小企業や個人経営の会社はそうは行かない。
バイトやパート、派遣社員だってそうだ。
「働かなければ金にならない」
「接客業にテレワークが出来るか」
なのである。
政府は呑気に、
「早ければ小さな自治体などは5月末には」
とか言ってるが、早ければって何だ。
既に4月の生活から危ういのだ。
何をアホな事をと呆れている人も多かろう。
居酒屋なんぞは7時までしか酒の提供が出来ない。
店そのものは8時までだ。
いわゆるゴールデンタイムの一番の稼ぎ時がパーとなるのだ。
勿論、コロナが拡散するのは避けるべきだ。
誰だってそう思っている。
マスクだってなかなか手に入らないから自作だってする国民性なのだ。
ただ、それなら迅速に国民の生活を補償するべきだろう。
自分は店をやってました。
コロナの緊急事態宣言で店が営業自粛せざるを得なくなり、バイトの給料どころか仕入れ先への支払いや店賃、子供の学費や家族を養う生活費すら捻出出来ません、などと言う話は恐らくこれからどんどん出てきそうだ。老舗のホテルやレストランも廃業や倒産に追い込まれているケースも既に出ている。
コロナの蔓延は防げました、よかったです。
だけど収入が激減してアパートの家賃も払えず追い出されました、では意味がないんじゃなかろうか。第一お金がなければ体調が悪くても病院にも行けないのだ。
正直GW明けまでどころか短くても5月末まではこの状況が続くんじゃなかろうか。
いまは病院でも患者がやってきても、PCR検査以前にレントゲンを撮ったりして、
「明らかにコロナの症状」
が出ていても、受け入れ体制がないので限りなくクロに近いグレー、という扱いをしてそのまま帰す事もあると聞く。
その患者が別の持病があった場合、そちらの治療が出来ないし、病院自体が消毒が済むまで閉鎖になると、他の治療を求め訪れている人間にも多大なる影響が出る。
受け入れ出来たとしても、今度は院内感染の問題もある。本当に苦渋の選択だろうなと思う。
人工透析など正直出来ないとコロナより確実に死に近く人もいるのは間違いない。心臓病や脳内出血、交通事故などでの緊急性のあるオペだってそうだ。
助かる人が助けられなくなる。
医者や看護師がコロナになると病院で治療する人間も減り、ますます他の治療を早急に求めている人の対応も出来なくなる。
医療現場も今はかなり疲弊しまくっている。
みんながしんどいのだ。
大概の日本人は真面目だし、みーんなお国の言う通り自粛したいしコロナなんかサヨナラしたいと思っている。
だが思っていてもどうにもならない人たちも一定数いるのだ。
スーパーで働いてる人やデリバリーをしている人だって、自粛したくても出来ないところもある。
表に出ないようにするために普段より利用する人が多いのだから、ライフラインとしても機能停止する訳には行かないだろう。
イベントなど、軒並み全滅だが、これだって役者や主催者の収入源を断たれているのだ。
娯楽産業と呼ばれているものも、そこには働いて収入を得ている人たちがいる。
娯楽だからいい悪いではないと思うんだよなあ。
長引けば、経済がどんどん崩壊して行くのが素人目にも明らかで、心から間違った方向に進まないように祈るしかないのだろう。
そんな状況でも私は小説を書くのだが、大概の作家さんだってストレスの発散の場であり精神の安定のための場でもあるので、エロい話が出てようと荒唐無稽なファンタジーが連載されていようとおおらかな気持ちで受け入れて下さるとうれしい。




