安心して働きたいなあ。
コロちゃんの猛威がえらいことになっている。
非常事態宣言まで出されて東京の町はゴーストタウンのようになっているし、ネカフェで5時間パックでマンガを読み耽りたいという貧乏人のささやかな週末の野望もゴールデンウィークが終わるまでアディオスな訳である。いやゴールデンウィークが終わっても更に延長戦が入る可能性すらある。
ゴールデンウィークは私のようなコミュ障のオタクにとっては楽しいインドア活動で、ネカフェに行けば、
「マンガかい?そら好きなだけ読めばいい。ドリンクだって飲み放題だよ」
とダンブルドア校長がかぱーっと読書室のドアを魔法で開いてくれるレベルの、正にゴールデンなウィークなのであり、1年のうちかなりの密度で時間を気にせず読みまくれる幸せな時なのに、である。
ハリポタを知らない人にはダンブルドア校長は分からないかも知れないが、人の良さそうな髭のジー様である。もう亡くなっておられるのでイメージ映像だと思って欲しい。
と言いながらも私はハリポタを2作品位しか見ていない訳だがそれはさておき、由々しき事態である。
電子書籍もあんだからいいじゃん、と思われた方もおられるだろうがそれはスウィートである。
何しろスマホしかない人間に電子書籍のマンガは文字が小さい。
毎回指で拡大し、戻し、次のページに進むというのがタルい。経年劣化で酷使していた視力も衰えつつあるのだから尚更である。
また1冊数百円単位はチリツモで、1冊2冊で満足など出来ない。24時間マン喫にいてもお釣りが来るレベルの読書量なのだ。簡単には頷けない。
それに見放題プランと言うのは一部の方にだけお得なだけであり、自分の読みたい本は大概お金が別途かかるも何回もあちこちダイブして身をもって学んだ。
見放題プランあるあるである。
そして、私は何より紙媒体が好きなのである。
実はは数年前引っ越しをしたのだが、荷造りをするため荷物整理をしていたら、マンガと小説がそれはそれは大量に保存されていて、新しい所にはとても入りきらないのが確定していた。
自分の服やお絵かき道具などダンボール3つ4つで済みそうなのに、本はダンボール数十箱にはなろうかと言う量だった。数千冊はあっただろう。
これが社会人の財力にモノを言わせたオタクの歴史かバベルの塔か、などと感心してみるが、取捨選択をせねば私はアパートの廊下で生活を営む羽目になる。
家賃を払う路上生活者か。
流石にそれは避けたい。
別れの時である。
お茶代にもならんゴミのような査定でブックオフに売ったり、涙を飲んで資源ごみに出したり譲ったりと何とか一桁台のダンボール数にした訳だが、2度と会えないかも知れないと思うと気分がローギアに入ったままで暫く戻れなかった。
何しろ書籍には絶版というものがある。
品切れというものがある。
ただでさえ最近はちょっと売れ行きが弱いとすぐ絶版になるほど出版業界は低迷しているのだ。
品切れならいずれ出てくると思うだろうが、これは購入希望者が少ないまんまだと一生品切れのままなのだ。
まー何千冊単位で印刷しないと原価割れを起こしてしまうのだから仕方がないと思うが、下手すればそのまま絶版になる流れがあったりする。
嫌いで別れた訳じゃない男と一生巡り会えない危険性をはらんでいるのである。
そらぁ生まれ変わったらまた会おう!と涙も出ると言うものだ。
まぁ、そんなツラい別れを経験したオタクには、新しい本を読みたいが買えない(物理的にスペースのゆとりがない)ストレスをネカフェで発散する訳である。
ああ、ツラい。読んでないマンガを山積みして朝から晩まで読みたい。
コロナに別の意味で憎しみが湧くのだが、そもそも8割の人間には大きな症状の変化はないと言うのだから、マスクをしてようが保菌者を見分けられないし、避けようがない。
今の時期花粉症でげほげほズビズビしている人なんかはもうウイルスの元凶みたいな見られ方をする事もあって災難である。
『アレルギー性鼻炎でコロナではありません』とマスクに書いている人もいたと聞くが、コロナ保菌者になっても、正直重症化するか典型的な症状が出なければ分からないのだ。体調が普段と変わらないのに病院へ行く人がどれだけいるのか。
今の職場なんて10割がマスクを着用しているが、結構大きな会社なので数千人が出入りしている。
いつコロナが発生して閉鎖になるか分からない。
隔日出社とかも検討に入ってるほどだ。
私はコロナよりも家賃や光熱費、通信費が払えない方がぶっちゃけもっと怖い。
生まれて初めてのリアルバイオハザードだが、ネカフェはともかく生活がかかっているので早く終息して欲しいものである。
紐が伸びないマスクなど耳が痛くて使えないので要らん。まだバンダナでも巻いていた方がましだ。銀行強盗みたいになりそうだけど。
ブクマ、評価ありがとうございます。