好みは大事よねえ。
今回はスイーツの話をしたい。
私は辛いものが大好きな人間なので、昔は余りスイーツが好きではなかった訳だが、トシを取ると好みが変わると言うのはガセネタではなかった。
実は今、割りと好きな方向へシフトチェンジしている。
ただ、こし餡は苦手だけどつぶ餡は大好きだったり、お萩は好きだがつぶ餡でも最中や羊羮は好きではないし、生クリームを使った洋菓子も得意ではない、という些か好みの系統がピンポイントである。
和のスイーツで好きなのはさっきも言ったつぶ餡限定のお萩、大福、草団子などだが、この時期一番好きなのはぜんざいである。田舎汁粉とも言うかな。
関東と関西では表現が違うらしく、汁粉でもつぶ餡こし餡それぞれあったりするし、ややこしいなと思う。
まあ私が言ってるそれは、つぶ餡の方である。
私の姉もつぶ餡派閥である。
以前ネットでつぶ餡VSこし餡というアンケートをやっていて、確かこし餡派閥が60％超えであった。
まさかの大敗で個人的には「おめーら鯛焼きもこし餡で食べんだろうな？おおぅ？」などと内心チンピラまがいに毒づいていたりやさぐれた事もあった。
いや、大人げないのは分かっているのだ。
ただ、自分の推しが実はそんなに人気がなかったのかと思うと、切ないというか物悲しいような複雑な感情がある。
正直「同じあんじゃねーの？」と言われる事もあるのだが、全く違う。上手く説明できないのがもどかしい。
この気持ちは同じつぶ餡派閥の方々なら分かって頂けると思いたい。
ちなみにこし餡や白餡、その他のあんこは私にとっては邪道。
言わばラオウ（つぶ餡）から見た、ケンシロウやトキやジャギ、サウザーやカイオウなどのように、覇王になる為にはいつか倒さねばならない敵である。
いや別に倒れてくれなくてもいいんだが。
共存共栄。
そして洋菓子だ。
洋菓子は生クリーム、バタークリームなど、避けては通れない踏み絵のようなものである。
個人的には超苦手と言ってもいいレベル。
ただ、あのショートケーキみたいにクリーム全開状態になってるのが苦手なのであって、生地の中に混ぜ込んで入ってるのは割と平気である。
シュークリームもカスタードクリームに生クリームが混ざってるだろというのもあるが、皮が好きなので食べられる。
でも一番好きなのはフルーツのタルトやムース、レアチーズやベイクドチーズケーキ、パイ生地のパリパリした食感のケーキ全般と、フィナンシェなどの焼き菓子である。
いやいや 分かっている。自分でも好みが面倒くさいなと思う。
ただ勿論もういい大人なので、誰かに戴いたりするときにあからさまにイヤな顔などはしない。
内心溜め息をつくだけである。
美味しいと思えないモノを食べて太るとかどんな拷問だ。どうせ太るなら納得出来るモノを食べて太りたい。
いや太りたくなんてないけど、逃れられないならという話である。
私は、可愛いとかインスタ映えするという理由でスイーツを選ぶ事はない。好きか嫌いか、上手いか不味いかというシンプルな判断のみである。
マカロンとかも苦手なので絶対買わないのだが、どうしてか男性は『女性はみんな可愛いものが好きだろう』という考えを持ちやすい。
私の友人に小柄で可愛らしい、まー守ってあげたいタイプの儚げな女性がいるが、彼女が好きなのは酒のツマミ系と堅焼き煎餅である。見た目に反して甘いの全般がダメなのだ。
「プレゼントくれるなら貰うけど、秒で友達か家族に消えるから、どうせなら私の好みをまず聞け」
とのたまう素直な子である。
しかし、そんな漢らしい彼女も、５年ほど前に結婚した。今は一児のママさんである。
旦那さんはふくよかな人で、失礼ながら特にイケメンではない。
以前、旦那さんと付き合ったキッカケを聞いたら、
「何も聞かないのに魚の一夜干しセットを土産で寄越したところにグラッと来た。それがまたとんでもなく旨かった」
んだそうだ。人と言うのは分からないものである。
まあ趣味嗜好が似てると言うのは、長い人生において重要だと私も思うが、なんかこう燃え上がるようなトキメキ要素がゼロである。
ただ、未だに仲良くのほほんと楽しく暮らしているようなので、キッカケなんて些細な事なのであろう。
お目当ての子がいる男性は、こんな些細な事で結婚に至るケースもあると覚えておくといいかも知れない。
リサーチ大事よほんと(笑)
ブクマ、評価、感想ありがとうございますすすす(「・ω・)「
