言い回しって好みが分かれますな。
実は、結構ネット小説を読んでいて、余り好きでない表現が幾つかある。
「こてん、と首を傾げた(傾けた)」
「私は意識を手離した(手放した)」
もその表現の中に入る。
たまにならいいが、使う人はちょいちょい使うような言い回しなので困る。
使い古されすぎてツギが当たっているような、どこでも見る表現というのもあるのだが、毎回使われると、私にとっては♡の乱れうちと同じである。
何回意識を手放しゃ気が済むんじゃ、あれ、これギャグなのか?いやシリアスだよな。
普通に「首を傾げた」じゃあかんのか。こてん、を入れて可愛い感じにしたいのは分かるが、毎回使わなくてもええやん。確信犯的で逆にヒロインが可愛く見えなくなるし。
とか心で突っ込みが入り出す。
別に使うなとは言わないけど、しょっちゅう使うのはお薦めしない。
定型文みたいに使ってると、絶対に文章の書き方は上達しないと思う。
つうかそこが気になって話が頭に入らなくなる事がある。
日本語って言い回しだけでも本当に沢山あるから、あるもの使うだけじゃなくてさー、もっと学ぼうよぅ、と元お姉さん(笑)は思ってしまう訳だ。
かくいう私も自分で始終使いそうになる言葉があって、直すのに苦労している。だって、
「誰でも書けそうな文章だよねぇ」
と思われるより、
「この人の文章なんか独特だよねえ」
「他と同じような内容の話の時でも面白いよねえ」
とか言われる事が最終目的だからだ。
何せ若さだけで全部どうにでもなる時期とかとうに過ぎてるんだもん。
ほぼ言い訳出来ない大人だもの(笑)
ただ、私の小説は基本笑いに特化させようと足掻くので、全方位向けではない。
だからみんなに好かれるとは思わないが、一部の人に「かなり好き」と言って下さる方がいれば結構頑張れる。
そういう意味ではブックマークはその小説に対する関心のバロメーターであり、感想は好意なり悪意なり何らかのリアクションを起こしてくれる貴重な方々である。
そして、面白いなと思えば評価を下さるだろうし、つまんなければブクマすら解除するというだけのシビアな世界である。
なろうの主な物書きは、私も含めブクマが増えたり減ったりに一喜一憂し、好意的な感想に五体投地し、厳しいご意見には涙目になりながら客観的に見直したりする意外と小心者も多いと思う。
優しい気持ちを持って頂けると少しなつく。
それでも、一つだけ作家さんにずーっと言いたいと思ってる事を書いてしまおう。
未完のまま何作も途中で放置して、どんどん次の新作を書き出すのだけは勘弁して欲しい。
待たされる側はかなり悲しいのだ。
もうブクマ外しちゃおうかなと思うほど悲しい。
そして、新作もどうせ未完のままストップするのよね、とブクマするのすら躊躇する。
お互いに全く得にならない。
先々また手をつける気があるのなら、一旦非公開にした方が受ける印象が違うと思うのだが、如何なものだろうか。