逆ハーはあんまし。
結構前になるが、電車で抱っこしてる自分の子供から、
「いたいのいたいの、とんでけー」
とハゲ頭をピタピタ叩かれてるオッサンと、肩を震わせて広告を見てる振りをする20代のOL二人組、というような自分の心の癒やしシーンを脳の引き出しにしまっていたことをふと思い出した。
そんな自分だけの癒やしは誰しも1つや2つは持っているだろう。
考えてみると、私が持ってる癒やしシーンは『面白い』がほぼ全てを占めている気がする。
人をどっかで笑わせる小説を書きたいのと同じ位、自分も笑いたいんだなと思う。
死ぬときまで笑わせたり笑ってる事が多ければ、自分の人生が豊かなような気がするからなのだろうか。豊作豊作ほっほっほ。
まあそんなことはいいとして。
近頃、逆ハー的な小説を結構目にするのだが、私は不倫と逆ハーは正直小説でも苦手である。読んでて楽しくないからだ。
私がその立場なら、と思うと少々しんどいからかも知れない。
私の小説の中で【雄っぱいがいっぱい。】というタイトルは結構えげつないが結構個人的には気に入ってる話がある。
異世界転移でジャングルに来てしまったOL先輩後輩の二人組、という設定のお話がある。
ネタバレになるので詳細は省くが、後輩ちゃんは逆ハー状態になる。
私が現在唯一登場人物で逆ハーをさせた人物である。
まあそれにはそこに至った理由があるのだが、それでもやっぱり少しモヤモヤした。
やはり、リアルでも二次元でも一対一という関係が一番望ましいなー、と思うのは考え方が古いのかも知れないけど、私は欲深いので、恋愛的な意味では100%でないとダメだし、むしろ他の女性に手を出した時点でどんな言い訳をしようがすーっと冷める。(実際それで冷めて別れたケースもある)
その代わり、私自身も他の男には見向きもしない。まあそんなにモテた訳ではないから言い訳に思われるかも知れない。
だがそんな精神的に疲れる事は無理である。
「私が好きだから仕方ないの」
「彼はモテるから」
三股かけられてた友人が昔こんなことを言っていたが、内心で私にゃあ無理だな、と思った。
自分以外の女にもおっ勃てる男だぞ?
そしてそれをオープンにしてる時点でモラルも一途という概念も塵芥である。
そこに愛があるのかさえ謎だ。
第一気持ち悪くないのだろうか。
他の女とナニしてる男に触られるのとかちょっと私には耐えられない。さぶいぼ出る。
んー、でも逆ハーな小説が結構あると言うことは、意外と皆様の許容範囲が広いのだろうか。
まあ現実には許せないから小説でなら、というのもあるのかも知れない。
………うーん。
私にはちいと難しい。
人付き合い苦手なヒッキーだもの(笑)
これからも、きっと主人公が意図的な逆ハーを仕掛ける小説は書かないだろうなあ。モテまくってる人でも1人とだけ上手くいくパターンだな。
王道でいいのよ王道で。