風邪。
連休中は風邪を引いて寝込んでいた。
熱が下がったせいでようやくまともな思考が出来るようになったが、元々私の脳内メモリはWin95レベルである。
10どころか7すらもアップデートしたら強制終了がかかりそうなほど脆弱かつ繊細なガラス細工製の脳だと考えて欲しい。
そんな人間が8度を越える熱と身体中の筋肉痛に見舞われるとどうなるか。
誤動作と時間泥棒が現れるのである。
朝起きて、薬を飲みたいからなんか飯でも食うべ、と冷蔵庫を見る。
納豆はある。
卵もある。
たまごかけご飯か納豆ご飯で良かろうと米を研ぎ、炊飯器にセットする。
さて炊けるまで小説の続きでも読むか、とベッドに横になったところで記憶が飛び、気づいたら昼である。
いかんいかん、薬は1日三回飲まねばいかんのに、と慌てて納豆ご飯を食べ薬を飲む。
しかし、栄養価を考えると肉か魚が欲しいところよの。
後で近所のスーパーに買いに行くかのー、それまで小説の執筆でも、と考えてるうちに記憶が飛び外は真っ暗である。
誰かに時間を奪われているとしか思えない。曲者じゃ、出あえ出あえ~、と言う気持ちになる。
その上足のあちこちにアオタンが出来ている。どこかによろけてぶつけている筈なのだが全く記憶にない。
自損事故の記憶もないのに痛みだけ貰っている。理不尽である。
そして、テーブルの上には私の筆跡で
「かゆ うま」
「せんぷー機とエアコンの全面戦争ぼっぱつ」
「緑を青とはこれいかに」
「ワシがめんどうみちゃる」
「はなみず はなみづ←すき」
などと何でこんなことを書いてるのか全く分からない謎の落書きをしたメモが乗っていたりする。
頭に虫でも涌いてるんじゃないかと不安がよぎる。
ただ、熱が出てなくても何故書いたか分からないミステリーサークルのような覚え書きは、定期的に掃除の際などに発掘されるので、私の字を似せた偽者の仕業ではない事は確かである。
しかしこれを書いた意図はなんだ。
私が書いたのだから分かるハズだ。
とメモを睨んでむむむ、と悩んでいるうちにまた時間泥棒が現れ、朝になっていたりする。
きっと脳内の理性的な行動を司る何かが壊れるのだろう。
季節の変わり目は体調を崩しやすいので皆様も風邪にはお気をつけ頂きたい。
そして、風邪を引くとゼリーとかプリンが食べたくなる。ツルツルしてひんやりして喉ごしがいい。
私も食べたくて仕方なかったが買いに行く元気がなかった。
しかし家でゼリエースというお湯で溶かして作るあれが発見された。
熱に悩まされる私には金銀財宝に等しい。メロン味とイチゴ味があるがどちらもいい。今回はイチゴ味だ。
私はあのチープな感じの味わいが大好きである。
プルプル感が薄い柔らかすぎるゼリーやプリンがもてはやされたりしているが、私は硬めが好きだ。
これ一箱で400ミリリットルのゼリーが作れるのだ。なんと素晴らしい。
シチュー皿で豪快にでかいゼリーを作り、いそいそ食べ進める。2回で分けて食べきった。とても美味しかった。
もうゼリーの海に溺れたいと一瞬だけ思ったが、私は米を食べないと生きていけないのできっと無理だろう。
今回はゼリーオンリーだったが、次回は果物缶を買っておいて、豪華な果物入りゼリーにしようと思う。
何も具を入れてないラーメンを素ラーメンと呼んだりするが、何も入れてないゼリーは素ゼリーと呼ぶのだろうか。
はて。