私は頭が悪い。
私が最近、小説の書き順の件で失敗したなと思うことがある。
現在この駄文のゆるいエッセイ以外には、なろうでは
「夜鳴きそば屋と狐と俺と。」
という時代物、そしてムーンライトでは
「土偶と呼ばれた女は異世界でオッサンを愛でる。R18」
の2つを連載している。
現在は前述した通り、eロマンスロイヤル大賞の最終選考に残っている「土偶」の更新比率が高い。
まあ、動きがある方が選考の際に印象がいいんじゃないか?等と言うえげつなく浅ましい大人の考えもあったりするのだが、そうやって洋風の世界の話を頻繁に書いてると、時代モノ脳に切り替えるのがもっそい時間がかかる。
使っているアプリが違うと言うのもあるのだが、週末になって時間が出来ないと気持ちが切り替えられず打てず、書き込めないのである。
せっかく楽しみにしていた時代モノなのに、組合せをしくじった感がある。
これなら同じ洋風世界の予定してる別の話(主になろうの方)の方にしておけば良かったじゃないか。
切り替えが楽で連載も楽だったのに。
これだから私は頭が悪いのだ。
反省が必要だろう。
………頭が悪いで思い出したが、先日コンビニで小銭入れからお金を取り出そうとした時に、持っていたペットボトルが足の爪先に「ここしかねえだろベイビー」というジャストな位置に落下した。
読者の皆さまにはどうでもいい事ではあるが、私は足の親指がめっちゃ巻きヅメである。足を電車でちょっと踏まれるだけでもすげー痛い。
それが500ミリのペットボトルである。
ギャグ漫画ではないが、毛髪が「ふぁさ…」と抜けてもおかしくないほどの激痛だった。
男性がきゃ●たまをぶつけたりして身動きが出来ない事があると思うが、恐らくそれと似たり寄ったりの痛みである。
多分動きが止まった事で、若い店員はトイレでも我慢してるのかな、と思ったのか、
「………あの、冷蔵ケースの横にありますよ」
と小声で教えてくれたが、そうじゃないんだYO!
トイレで親指の痛みは消えないぜ♪
消えるの腹の痛みだけ♪ちぇけら~
などと脳内で大熱唱である。
経験がある人もいるかと思うが、余りに痛いと笑えてくる事がある。
自衛本能なんだか分からないが、人間の生命の神秘である。
私は半笑いで小銭を渡しておにぎりを受け取り店を出た。
店から10メートルほど先にベンチがあり(駅前だった)、
「はいはいちょっと休憩しますよぅ」
的な雰囲気を周囲を歩いている人にアピールしつつ、雨だと言うのに何でもないように座る。もう立ってるのが辛かったからだ。ズボンもパンツもびっしょりだが、もうそんなことは些細な問題である。
そこで魂が抜ける。
あしたのジョーで燃え尽きたシーンのようなポーズで足をチェックすると、靴下の状態でも巻きヅメの食い込んでる辺りから血が出ているのが分かる。
この最寄り駅から私の住むアパートまで徒歩20分。
まあ都内のくせにちっとも最寄ってないのだがそこは置いといて、普段なら駐輪場を年間で借りているのでチャリで行っているのだが、台風絡みで雨だわ強風だわで危ないのでたまたま徒歩で仕事に向かった日なのである。
雨、強風。この足で徒歩20分。
「………もうむりぽ………」
いいトシの女から出る台詞ではないが、一番その時の気分にマッチしていたのだ。許して頂きたい。
この天候ではタクシーもつかまらないし、よろよろ歩いているうちに普段の倍かかって結局家には辿り着けたが、治療して冷シップを貼っても夜中に親指が腫れ上がってえらい目にあった。
これも、私が小銭入れを出す前にペットボトルを台に置けば済んでいた話である。
アホである。
そして更に十年ほど前になるが、肩を骨折した時も、ゴミだしをまとめて一度で済ませようと45リットルのゴミ袋4つを抱えて階段を降りようとしたら、下がよく見えなくて足を滑らせ、ズダダダダーっと蒲田行進曲のヤスのような見事な階段落ちを披露した。
頼んでもないのに披露された通りすがりのジー様が、
「大丈夫かいお姉ちゃん!」
(70確実に越えてる人には20代から50代ぐらいまでは多分全てお姉ちゃんだ)
と助け起こしてくれた。
ゴミはジー様がゴミ捨て場に持っていってくれた。優しい。
まあそこでロマンスが芽生えたら看取り専の新しい扉が開けたかも知れないが、勿論何も起こらなかった。
そして、どう考えても右手がうまいこと持ち上がらない。
んでもって、ものすごーく痛い。
ここでも笑える位痛かった。
あざーす、あざーす、いやもう自分ビックリしただけなんで、全然大丈夫っす。
すんません朝からお騒がせしていやいや本当に、などと笑顔で爽やかに階段を上り部屋に戻った訳だが、扉を閉めた瞬間から
「いたいよーいたいよー」
と子供のように泣けてきた。
パジャマ代わりのトレーナーを痛かったが脱いで、どんな感じだアオタンでも、と鏡を見たら、左肩と右肩が位置が違う。
慌てて整骨院の馴染みの先生の所に走った。
「てんてーてんてー、階段落ちしたらアタチの右肩がジャミラにー」
と半泣きで訴えたらレントゲンを撮ってくれて、
「ああ、折れてますねぇ」
と(だから素人でも分かるわいそんなこた)診断された。
そして肩の骨折はギプスが出来ない。
三角布で手を吊るだけである。
「てんてー、足を骨折したらギプスすればサクサク歩けまつけど、三角巾だけだと痛くて仕事でパソコンいじれませんのですが」
「何仕事に行こうとしてるんですか。無理でしょパソコンで仕事する人は。
まあ一週間は痛み落ち着かないでしょうねぇ。あ、痛み止め出しときますね。
はいお大事にー」
「あのてんてー………」
ジャミラがツボに入ったのか目を背けて笑いを堪えている看護婦さんにお金を払い、身体を張った笑いは高くつくのぅ、いや笑いを取るつもりじゃないんだが、とため息をついた。
そして有休がざばざばと無くなったのである。
本当に休みたい時に休めなくなるので0になる前に復帰したが、暫くは右手は三角巾から指先だけ出しての作業になり、スピードも激減した。
右手だけ『萌え袖』という同僚の笑いを取る以外は何の役にもたたんスキルを手に入れた私ではあったが、洗った三角巾をほどけないよう綺麗に折り畳めるという付随スキルが身に付いたのだけはメリットだろうか。
日常生活で使う予定は全くなかったのだが。
これも、私がゴミ捨てを注意深く行っていたら避けられた話である。
つくづくバカじゃなかろかと思う。
まあそんな人間なので、更新がやたらと遅いなと言う事があったら、また何かが起きているかも知れないと思ってほしい。
私の小説は『完結こそ全て』なのでフェードアウトはしない。
実はこの2日ほど気温の上下と気圧差のせいか風邪を引いて寝込んでいたが、
「スマホ寝ながら打てるとこは利点だわぁ………ゲホゲホゲホッッ」
と鼻水と咳に悩ませられながらも更新が出来た。
意外としぶとい生き物である。