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双子A

 私たちがここの施設で産まれたのが、今から10年前。

 施設には大人はいないし、周りには子供しかいなかった。

 ロボット達が親代わりだったが、なぜか私たちは双子に産まれたせいで名前は双子Aと双子Bという区分にされていた。

 10年経った今でもそう呼ばれている。


「双子B、今日は君が外に出る日だ。双子Aとは暫く離れて生活してもらう。さぁ。マスクをつけて行くんだ」

 育ての親であるロボットに誘導されて、私の前から双子Bがいなくなる。いなくなってしまうんだ。

「待って。いきなりどうして?Bが行くんなら片割れの私だって一緒に……」

「それは無理だよ。君たち二人は一緒にいられない。いてはいけないと言う情報を貰っている。10歳の年には離すようプログラムされている」

 どうしてなんだろう。私の前のロボットはそれだけ告げるとBの事を無理矢理眠らせて、連れていってしまう。

 私には、Bを連れて行かれないようにする力も知恵もなく、どうしようも出来ずに泣き崩れるしかなかった……。




「ねぇ。B。今君はどこにいるの?あれから7年が経ったよ。君がいなくなった後、私の名はA'と改名されたよ。でも私はこの施設を今から脱出して、君を探しに行くよ。生きていると信じて探すよ」

 1人になって7年。私は離れ離れになったBともう一度一緒に笑うために、ここを去ろう。

 後ろには燃え盛る施設がある。それを尻目に私はBを探そう。私がまた双子Aになるために。

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