表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/5

龍の子供

ここはドラゴンと人が共存する数少ない村、龍人村。

その村にはドラゴンが人に姿を変えて、人と同じ生活を送っている。

ドラゴンの姿に戻る時もあるが、有事の際以外は人の姿をしている。

……という事が他所の村には伝えられているが、本当はそうではなく、人とドラゴンの血を持つヒューラという種族が住んでいる。


「まぁ、共存しているからって、子供まで作ってるとは思ってないだろうし」

「そうね。貴方達人間って、種族間の嫌悪感ってあまり抱かないけれど、異種族間での子作りってしないのよね」

「常識の範囲の人間なら特にそうだよ。まぁ、僕の場合は異種姦に憧れてたから……おっと異種間だった。危ない危ない」

「……そう言う変わり者が龍人村に勝手に来るわけなのよね。何処かで噂を聞きつけてね」


そう。この村の噂を広げている人間がいて、その人間が原因でヒューラが産まれて来ているのが現状である。

ヒューラの特徴は、親が純血のドラゴンと純血の人間かつ、人間ベースに尻尾が生えていないとそう呼称されない。


「妻よ。ヒューラの証を持たない時はどう呼ばれるのかな?」

「そうね……。私の父違いの兄は、尻尾が無かったけど、その代わりに翼が生えていたから、ヒドラと呼ばれていたわね。なんでも、ドラゴンの血が強いと極稀に尻尾では無く、翼が生えるらしいのね」

「ヒドラか。お伽話とかで聞くヒドラって首の多い蛇って聞くけど、その親戚扱い?」

「伝承とかお伽話とか関係ないわね。この村特有の呼び方だわね」


人とドラゴンの間では、ヒューラ・ヒドラの基本的にはどちらかしか産まれない。

「……じゃぁ、この子は何て呼べば良いんだろうか?」

「そうよね……。私も産んでから考えたんだけど、どうしようね?」


ここにいる人間(♂)とドラゴン(♀)の間に産まれた赤ん坊が1人。

身長体重は平均値、人間ベース。安産で痛みも少ない出産だったが、何か変わった点があった。

腰の辺りから伸びる尻尾を見て、ヒューラと呼ばれかけたが、背を見ると、僅か……ほんの僅かだが、肩甲骨周りから伸びる翼骨が生えていた。

この時点でヒューラとヒドラどちらの性質を持っているため、呼称される種族がわからなくなってしまった。



そして、イキナリここで10年後に進む。


「んで、結局ボクは何なのよさ。ヒューラ?ヒドラ?」

「えっとね。一応ヒューラに見えるから、ヒューラってことにしてあるわね」

「そうだよ。村役場とか産婦龍科には知っている者はいるけど、基本的にはヒューラとしているよ」

そう。10年経っても同じ性質を持つ者が産まれない為、迂闊に言いふらさずそのままになっている。


「あー。っとだな、一応種族名は決めてあって役場では申請も通っているから、教えてあげよう。10歳の記念だよ」

そして、10年来の種族名の発表になる。

「息子。君の名前が種族名そのままだ。スライム種のスライムみたいな感じで分かりやすいぞ」


その名は……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ