表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕と龍と美食譚  作者: のーむ
プロローグ
10/17

幕間

それは、ひどくシンプルな一つの性質の突き詰めた結果だった。


一切の無駄をそぎ落としたその体も、その性質も。


ソレがソレであるために、必要不可欠なものだった。


ゆえに、無駄なものは何一つ持ちえなかった。


ただ定められた役割を為すために、それは不要なものだった。


しかし、芽生えてしまった。生まれてしまったのだ。


ソレに必要ではないものを、すなわち自我が。


そうすればもう、ソレはソレ以外の何かでしかありえなかった。


余分なものを得てしまったソレは、もう違う何かになっていた。


人々に疎まれ、駆逐されるべきソレは、気づけば、人の姿によく似ていた。


しかしそれでも、やはりソレは人ではありえなかった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ