幕間・彼女のための世界
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彼女は爪を噛んで、苛立っていた。
可愛らしいパステルピンクを沢山使った女の子らしい部屋は、彼女が癇癪を起こしたせいで強盗が入った後のようになっていて。
そんな部屋の中で、彼女は苛立っていた。
この世界は彼女のための世界だ。
彼女のために、彼女の思うがままに動く世界のはずだった。
なのに……。
「なんで上手くいかないのよっ……」
若干、違うところはあるけれど……上手くシナリオ通りに進んでいると思っていた。
何故なら、この世界は彼女のためにあるのだから。
多少の誤差も彼女のために修正されると思っていた。
「なんでっ……なんでっ……」
しかし、それなのに上手くいかないことがある。
世界を滅ぼす力を有する存在……《破滅の邪竜》。
人型としての名をラグナ・ドラグニカという。
彼だけが、彼女の思い通りにならなかった。
「………やっぱり、イベントを回収しないとダメなのかな……」
ここまで上手くいかないと、理由はそれしか考えられないような気がして。
彼女は、狂気にも似た光を瞳に宿しながら……ある組織に接触するために、行動を始めた……。




