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 現在、偶然見つけた隠し路の入り口前……、から5メートル程離れたところ!

 俺の目の前には汚物(スライムの死骸)!

 けれどもラビ達と無事合流できたし、もう怖いものは無い!


「さぁラビ! このスライムの死骸の山を吹き飛ばしてください!」

「任せるんだよ!」


 俺のお願いにラビは揚々として答える。

 そして指輪を緑に輝かせ、手を前へ伸ばした。


「エアブロー!」


 ラビが唱えると同時に、強風が巻き起こりスライムの死骸を吹き飛ばしていく。

 さすがだ! 期待通りの仕事ぶり!


「おお! その調子でどんどんやっちゃってください!」

「ご主人様が喜んで!? うん! どんどん吹き飛ばすんだよー!」


 風の威力が増し、見る見るうちに汚物が消えていく。

 これは見ていて気持ちいい! もっともっと! 


「どんどん綺麗になっていくねー!」

「私も手伝いましょうか?」

「ここは私に任せるんだよ!」


 ・・・・・・

 ・・・・

 ・・

 ・


 待つこと数分。

 スライムの死骸は綺麗に消え去り、路が拓かれた。


「終わったんだよ!」

「ご苦労様です!」


 これでやっと先に進める。

 さぁーて! 何があるかなー!


「よーし! 進もうー!」

「おー! なんだよ!」

「はい!」

「行きましょうか」



 ◇◇◇



 隠し路に入っていくと当然のように草が生い茂っていた。


「こっちも草だらけです……」

「また斬ろうかー?」

「私が風でなぎ倒すんだよ」


 二人がそれぞれ提案してくる。

 俺が選ぶのはもちろん。


「ラビ! どんどんなぎ倒しちゃってください!」

「了解なんだよ!」


 断ったもののシロハさんは不貞腐れることはない。むしろ、


「快適だねー!」


 と感嘆している。

 ホントに便利だな。想像より遥かに歩きやすい。

 草が全て倒れるように折れるので、チクチクやジョリジョリが一切ない。

 変な声を出さなくて済むので精神的に非常に優しい。


「進みやすいです」

「ご主人様に喜んでもらえて嬉しんだよ!」

「よかったですね。ラビ」


 ちなみに現在の配置は、


 前方


 ラビット

 シロハ・アリス・クロハ


 後方


 となるように進んでいる。

 ラビを先頭にしてそ、の後ろに続くように3人が横に並ぶ形だ。

 ラビが倒した草の後ろをひたすら着いていく。

 非情に楽だ。ずっとこのままでもいいかもしれない。

 というより始めから二手に分かれなくても、これをしていればよかったんじゃ……。


「どんどん進むんだよ!」

「進もうー!」


 まあ、今更だな。

 ……そんなことより! もう第19階層なんだ。この階層で魔具を見つけられなかったら後がない。

 階層主を倒してドロップは現実的じゃないからな……。

 ノーリ遺跡の時のようなミスは侵せない。

 確実に手に入るとは限らないからな。

 そんなことを考えながらラビの魔具で風を出して進んでいると、


「モンスターなんだよ! ウッドラン10!」

「たくさん来てます!」

「大量だねー!」

「いえ、よく見たら奥の方にもう一体いますね。11ですね」


 11体のウッドランが前方から迫ってくる。

 さすがに数が多いけど大丈夫かな?

 思いながらもウッドランは止まる事なくどんどん接近してくる。

 20m

 10m

 5m

 と近づくごとに速度を落としながら。


「吹っ飛ぶんだよ!」


 距離にして3メートルほどだろうか?

 先頭を走っていたウッドランが後方へ吹き飛んだ。

 後ろに続いて走っていたウッドランがボーリングのピンみたいに倒れていく。


「ボーリングみたいです!」

「ボーリング? ですか?」

「なにそれー! 初めて聞いたよー!」


 この世界にはボーリングが無いらしい。

 例えを間違えたな。


「なんでもありません! それよりどんどん飛んでいきますね!」

「だねー! 当たったら絶対痛そうー!」


 ウッドランは様々な形で飛んで行っている。

 横回転になっているもの。縦回転しているもの。

 色々な軌道を描いて飛んでいった。

 中には飛びきれず、横倒しになって地面に転がっていくものもいた。

 これは後続を巻き込んでいたから本当にボーリングだ。

 ぶつかって倒れていくウッドランを見るのは爽快だ!


「全部飛んで行ったんだよ!」

「進みましょうか」

「はい!」

「進めるだけ進もうー!」


 五分後(体感)。

 やつらはまたやって来た。


「ラビ!? またウッドラン達が来てますよ!」

「まあ、当然だよねー! 吹き飛ばしただけで倒してないしー!」

「ええ、何度でも向かってきますね」


 クロハさん達曰く、倒さない限り永遠とウッドランは突っ込んでくるらしい。

 まあ、それは何となくわかるけど……。別の階層でも止まらず突っ込んできてたしな。


「けどさっきまでと比べてウッドランは数体減っていますよ」

「途中で壁にでもぶつかって倒れたのでしょう」

「多分そうだねー!」


 じゃあ続ければその内全て倒せるには倒せるそうだな。

 こんな隠し路だし、何処かで行き止まりに差し掛かるに違いない。


「また吹き飛ばせばいいだけの話なんだよ!」


 ウッドランは諦めずにどんどん近づいてくる。

 しかしラビの前では全て無力。ひたすら飛ばされ続ける。


「エアブロー!」


 15分後(体感)。隠し路最奥地。


「宝箱です!」

「見つけたねー!」

「今どけますね」

「疲れたんだよ……」


 ウッドランの死骸の山に宝箱が埋もれていた。


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