プロローグ
今より遥か未来の人類の営みと争いを題材とした見切り発車のお話。
人類のほとんどはクローンだったり、試験管ベイビーなどの要素を含んでおります。
実際の事実に基づいたものではなくあくまでSF要素の強いお話となっております。
その赤ん坊は朝明けと共に産声を上げた。
初めて見る光景に、見守っていた者一同が息を飲んだ。
「姿形はちゃんとしているね、初めてマトモな子を取り合えた気がするよ、しかも、元気だ。あんたは本当に運がいい」
妊婦から赤子を取り上げた老婆がそう言った。
母親は意識を朦朧とさせながら幸せそうに頷いた。
老婆は血潮に染まった赤子の体をぬるま湯で綺麗に拭き上げできる限り清潔にした布に包んで母親に渡した。
母親は重たい瞼を何とか持ち上げている状態だったが、赤子が己の腕の中に収まると目を一杯に見開き涙した。
周りの人間は、まるで神聖なものを見ているような奇跡を感じさせる光景だった。しかし、その反面ふと思うのであった。
おそらくこの赤子はこれから先、己の出生を知られてしまえば普通の生活とは無縁になるだろう。もしかしたら、奇跡と崇められ崇拝されるかもしれない。あるいは、異端者として追われる生活をするかもしれない。
それほどまで、この目の前で起きたことは確かに奇跡だった。
見切り発車で書き始めたものですが支離滅裂な文章構成、書き直し当たり前、途中矛盾含むものになると思いますが、着地点は決めてますので、温かく見守ってくださいませ・・・。
東雲