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aotohana*last

作者: aotohana




俺の部屋


見つめる花の瞳は不安そうに揺れている


俺はそんな彼女を抱きよせ、キスをした。

優しくしたかったのに…


何度も強引に唇をふさぐ。



花の吐息がもれ、たまらなくなる。

制服の中、肌にすこし触れただけなのに…


「蒼叶…」


震える声で俺を呼ぶ。

緊張してんのがすげぇ伝わってくる。


そんな彼女の姿に俺の心は揺れる。


花はきっとこんなこと…こわくてたまらないはずで…


また俺は…間違えてんだろうか…。



止まったままの俺。


けど、花は震える腕でそんな俺を優しく抱きしめた。







俺が触れる度に、花の泣きそうな声…

その声がめちゃくちゃ可愛い。



俺はシャツのボタンを外していく。


「待って…」恥ずかしがってそう言うけど…


キスをして俺はごまかす、

いつのまにか花は俺に脱がされる。



キスをしているうちに…

俺たちだけの世界に変わっていく。

花以外何も見えない。



可愛くて…ダメだ俺…



花の瞳から涙がこぼれるのと同時に、俺たちは1つになった。





花がまだ震える手でシャツのボタンを留めている。


気まずい…。



「手伝う?」


花はまだボタンを留められないでいた。


「いい、できる」


赤くなり彼女はそっぽをむく。



「あのさ…身体…平気?」


……。


「…蒼叶…なんか…な…なれてる…よね」



は!?



「何が?」


「だから…こういう…こと」


マジか…俺これ言わなきゃなんねぇの?

マジだせぇんだけど…



「なぁ…花…俺誰ともしてねぇんだけど」


花はびっくりした顔をして俺を見る。

恥ずかしくて…マジ消えたくなった。


花はそんな俺を見て、嬉しそうに笑った。



連載小説『aotohana』のエピローグは花の視点からしか書いていなかったので、蒼叶の視点も書いてみたくなりました。


連載の方では、細かく書くか、最後までは書かず想像のまま終わらせるか、迷いました。

結局、『夢』と表現することで…曖昧のままにしました。


短編では、もう少し細かく…蒼叶の元カノや花とのことで踏み出せなかった、

「また間違えてしまうんじゃないか」という不安。


また、元カノに対しては「大事にしたかった」だけなのに、花に対しては「大事にしたいけど、欲しい」と自分の衝動を抑えきれない程好きなことを表現したかったです。


花には、蒼叶は『遊んでる奴』なのは噂だけで、本当は違うって信じながらも、元カノとのキスは見てしまってるわけで…だから不安も吹き飛ぶぐらい、『蒼叶も実は初めて』ということを花にばらしたかったです。


もし、最後まで読んで頂いた方おりましたら、

嬉しいです、ありがとうございました。











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