梨香×夏希のダブルアタック! 4
「や、やりますね……さすが我が親友です」
「梨香ちゃんも、さすがにお兄さんが絡むと気迫が違うなぁ~」
「お前ら一緒に倒れたろ……」
「「次の勝負!」」
そう言って2人は勢いよく玄関を飛び出して行った。
――10分後。
「……んで? 次は何の勝負だ?」
帰って来た2人の手には、同じ店のビニールが下げられている。
「次は本を音読します。読書狂の兄さんにどちらが気持ちがこもっていたか判定してもらいます!!」
「読書狂って……でもまぁ音読勝負なら害はな――お前ら何してんだ!!」
2人が持ってきたのはどちらも、官能小説――つまり、あっち系の本だった。
「ここにいる誰もがまだはえぇんだよ!!」
「…………」
「…………」
「…………」
「さぁお兄さん、最初は私だよ~」
「話を聞けぇぇぇ!!」
……なんだかんだで音読が始まり――
「『お兄ちゃぁん!! もうイくのぉ!!』」
「『あっ、熱いのが……ひゃぁぁぁぁぁん!!』」
――というか、途中から梨香と夏希の2人で読むという、対決にもならない流れになった。
「……ああぁぁ、やっと終わったか……」
「「さぁ兄さん、どちらが上手な誘惑でしたか!?」」
「お前らホントは示し合わせてただろ!!」
「なぁんだ、ばれてたんだ~」
「楽しんで頂けましたか♪ リアルでしたければいつでも言って下さいね?」
「疲れしか出て来ないわ!!」
でもまあ――
なんだかんだで仲良しな梨香と夏希だった。




