表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妹×恋?いも×コイ!!  作者: AKagi
3章:「友達」=「ライバル」ですよ、兄さん。
15/25

梨香×夏希のダブルアタック! 1

「なぁ……梨香さん」


「? ……何ですか?兄さん」


「今日は気温高いよな」


「最高で27度まで上がります」


「……暑いんだけど……」


驚くほど晴れた土曜の昼下がり――


まだ5月だということを忘れさせるような、春の陽射し。

特にやることもなくソファーの上でだらだらしていた俺は――


――梨香に抱きつかれていた。


「でも私は幸せです」


「うん、でも俺は暑いんだ」


「兄さんは嬉しくないですか?」


「いや、別に嬉しくな――イ、イヤーウレシイナ!! 梨香サンニクッツカレテ幸セダナー!!」


梨香が俺の顔を胸で挟み込もうとしてきた。

こうまで大きいと窒息死レベルだ。


「うふふ、そうですか兄さん♪」


「ふぅ……そういえば、何で朝から掃除してたんだ?」


梨香は今日、朝からリビングや自身の部屋の掃除をしていた。

(俺の部屋まで掃除していた)


「フフフ……実はですね……今日、お友達が来るんです!!」


「…………」


「…………」


「……お、おぉ……」


「な、何ですかそのローリアクション!? そこは、『い、妹の友達だと!? 男か? 男なのか!?』でしょう!?」


「いや、お前男子嫌いじゃなかったっけ」


「クラスの男子なんて欲望剥き出しの野獣です!!」


「……ほら、やっぱり」


「うぅ……もう少し心配してくれても……」


「男なのか~もしかして男なのか~」


「気持ちがこもってないです!!」


ピーンポーンッ


「あ、梨香の友達じゃないか?」


「そうですね。はーい、今行きまーす」


よし、行ったな……

じゃあ、男の俺は部屋にでも戻って……


「こんにちは、梨香ちゃんのお兄さん!」


リビングに梨香と共に入って来たのは、ツインテールの可愛らしい美少女だった。梨香に負けず劣らず男子受けが良さそうだ。

胸は梨香ほどではないが、それでも加那よりは大きいかな? と思う。

薄い生地のTシャツにミニスカートが、元気そうな印象を与える。


「あ、あぁ、こんにちは」


「兄さん、紹介します。友達の夏希ちゃんです」


「あぁ、この前梨香を買い物に誘ってくれた……」


「あら? お兄さん私のこと知ってるの? うわぁ~夏希嬉しいな~」


「じゃあ梨香、俺は邪魔にならないように部屋行ってるから――」


ガシッ、


両腕を、梨香と夏希に掴まれた。


「「おにいさ~ん、逃がしませんよ~!!」」


――あぁ、俺の優雅な休日を返してくれ……




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ