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至福の時間  作者: クロコ
3/3

【出会い】

-5月9日-

今日は、大学の講義がないため、朝から食材の買い出しに行こうと思い準備をしていると、

突如インターフォンがなる。


{ピンポーン!}


雄太「はーい! 特に来客の予定はないはずだけど…。」

扉を開けるとそこにいたのは警察だった。

警察「君が矢沢雄太くんで間違いないかな? 私は、こうゆうものです。」

と警察手帳ので提示をする。警察手帳には【服部 傑】と記されていた。


服部「吉田 秋さん知ってるよね?4月20日に風間修さんと3人でこちらの居酒屋で

   あっていることが確認できているんだけど、間違いないかな?」

雄太「はい。間違いはないですが…」


どうやら、調査をする中で俺の名前も浮上し、事情聴取に来たみたいだった。

俺は、玄関で話をするのも人目が気になるため、一人暮らしということもあり、

家の中で会話をすることにした。

服部「すまないね。そう時間を取るつもりはないんだ。

君と被害者の吉田秋さんとの接点はないことはすでに分かっている。

今日こちらにお邪魔したのは、私が風間修さんから話を聞いたため、

その証言に対して、整合性の確認を行いに来させてもらっているんだ。」

雄太「そういうことですね。わかりました。協力します。」


そして、俺はあの居酒屋での事をすべて話した。

本当は、2人で飲むはずだったこと。

秋に彼女がいること。

彼女さんの写真については、確認できなかったことを話した。

俺が話したことによって、修が警察に伝えたこと、居酒屋の従業員に確認した内容が合致

したため、警察は安心した様子で俺の家を後にした。


俺も買い物があるため、警察と一緒にマンションから外に出ると


「助けてください。」


そう言って警察の腕に抱き着く。その瞬間追いかけていた男たちは


「ちっ!運よくポリかよ。ここは引くぞ。」

そう言って、追いかけるのをやめ、来た方向へ散っていった。


服部「どうして追われていたんだい?靴も履いてないようだけど…。」

そういうと女性は…

「いきなり知らない男性に腕をつかまれて…」

話のワードの身なりからして、危険な状況に合いかけた事は間違いなかった。

ただ、警察も自転車で来ていて、女性は靴を履いていないため、

ここはおせっかいかもしれないが、俺が車を出して、

最寄りの交番まで行くことになった。


その後、一般人の俺が警察とその女の子の会話を聞くわけもいかず、交番で2人をおろし

俺は、買い物へ向かった。


{プルルルル}(着信が鳴る)


雄太「はーい。どうした?」

着信は修からだった。

修「今週の土日ってどっちかでいいんだけど… 雄太空いてたりしないか?」

雄太「今週はちょっと大学の提出物があって…来週の日曜日は予定ありだけど、土曜なら空いてるかな。どった?」

事情を聞くと吉田さんが亡くなってからどこかパッとしない。そこで、だれかと

買い物名目に過ごすことで、何か風向きが変わるんじゃないか。そう思ったらしく

誘いの電話をしたとのことだった。


雄太「まぁ、そうだよな。わかった。親友の俺が付き合ってやるよ。貸し1な(笑)」

修「そういう時はサービスだろ!普通」

雄太「冗談だって!!」

そういえば、俺もどこか気を使って修に電話をすべきではないって思ってたから

こうやって笑えたことにどこかほっとしてる自分がいた。


そうして来週の土曜日に久しぶりに修と遊ぶ予定ができ、俺は予定通り、

買い出しへと足を運んだ


-5月17日-

俺は、修と約束していたショッピングモール内コーヒーショップの前にいた。

雄太「そろそろあいつが来るはず」


「おーい。雄太待たせたか?」

声の方に視線を向けると雄太と…妹の咲ちゃんがこちらへ向かって歩いてくる。

雄太「咲ちゃん久しぶりだね~。見ないうちに大きくなって!!」

咲「お久しぶりです。雄太さん。ごめんなさい。私まで一緒に来ちゃって。」

修「セリフがおっさんだな~。しかもちょっとニヤケてないか(笑)

   でも、咲 連れてきちまった。すまん!」

どこか懐かしい雰囲気を俺は感じた。高校くらいまでは、互いの実家を行き来したりすることもあったから、咲ちゃんと話すことも多々あったけど、大学に入ってからは、

修の家に行くよりも、外で話す機会が増えてここ3年近く会っていなかった。


雄太「いいんじゃないか? 男2人より花である咲ちゃんがいたほうが楽しさも

   増すってもんだろ!」

俺はいつも誰かを連れてくるなお前はっと言いそうになったが、同僚を亡くした直後だと

引き金になりそうな気がして、言葉を抑え込んだ。


そうして、待ち合わせのカフェでドリンクを購入し、モール内を散策する俺たち


咲「お兄ちゃん ねぇ、みて? この服可愛い~?ちょっと見てきていい?」

修「いいよ。行っといで。」

咲「ここで待っててね。動いちゃだめだからね。」

そう言ってはしゃぐ咲ちゃんに修も笑顔だ。


雄太「大きくなったとはいえ相変わらず兄上様への愛情がすごいな。見て取れる。」

修「俺も咲のは最高の妹だと思っているけど、俺から見ても愛されてるって感じてるよ。」

モールの転落防止策にもたれかかってしゃべる俺たち。

雄太「そういや。今日は彼女さんは?どった?」

修「土曜日は仕事なんだよ。だからある意味今日でよかった。安奈がいたら…」

雄太「財布の中身がってやつか?でも、咲きちゃん居るから結果は同じな気がするぞ~」

修「たしかに…な。」

すると店から、気に入った服を持ってこちらに合図を送る。


咲「これすごく気に入ったぁ~ 雄太さん買って?」

雄太「おれ?」

咲「お兄ちゃんにも買ってもらうけど、

久しぶりに会ったから雄太さんにも甘えておこうかなって。

それにお兄ちゃん雄太さんに甘える分にはもっとやれ!っていつも言ってたから~」

横目で修を見ると…少しずつ俺との距離を開ける姿が目に入った。


雄太「おい!どこへ行く。てか、どういう意味だ?あぁ?

   俺はお前と違ってまだ学生なんですけど…?」

修「ん? 何のことだ?俺は身に覚えがないんだけどな…。」

咲「ダメですか?」

さすが女子と言わんばかりに甘えた表情と視線をこちらに向けてくる。

俺は心の中で{お高いのでは…}と思いながらもしぶしぶ店内へ行き、服を購入した。


そうして再び、モール内を散策していると時刻は昼を回ったところ

修「そろそろ昼にするか!って言っても空いてるかどうか…がカギだな。」

咲「とりあえず、行ってみよ?それが一番早いよ。」


フードコート内を歩いていると

「きみたちは…確か」

と俺たちに話しかけるような声がした。そこにいたのは吉田さんの件で俺たちに

事情聴取をした警察官だった。

俺と修は互いに首を傾げて挨拶を交わす。


修「雄太もこの人知ってんの?」

雄太「ああ~。今日はその件は語らずにって思ってたんだけどな…。

   同僚さんの件でこの人が俺の家にも来たんだよ。あくまで情報の確認程度に…」

俺は警察官の服部さんに聞こえない程度の声で修に経緯を話した。


雄太「その節はどうもでした。ところで巡回か何か…って私服じゃしませんよね?

   たしか…服部さんでしたね。今日はお休みなんですね。」


服部「まぁ、私服で巡回をすることもあるのだけれど、今日は非番で。

   改めてその節はご協力ありがとう。」

俺はあることがどうしても気になって、つい自分から話をつなげてしまった。


雄太「あと…その後ろの女性って…たしかあの時の人ですよね?」

服部「ああ、そうか君に交番まで送ってもらったんだったな。

   改めて紹介しよう。コトネ挨拶をしてくれるか?」

コトネ「初めまして、宮崎コトネって言います。

おにいさん!あの時は、助けていただきありがとうございました。」

雄太「差し支えなければ…どうしてあの時の女性と一緒に?」

警察に質問なんて気が引けたけれど、服部さんとその女の子があまりにも

距離感が近かったため、俺は必要以上に気になってしまったんだ。


服部「そうだね…。確かに君にとっては違和感が生まれるだろうね。

   ただ、すまないが…あまり詳しくは話せないんだ。

非番とはいえ、警察という身分があるのでね。

あえて話せる範囲で伝えるとするなら、私がこの子を保護したと言っておこう。」

雄太「そういうことですか!説明できる範囲でも教えていただきありがとうございます。

   本来であれば俺に話す必要はないですからね。」

修「どういうことだ?」

俺は修に俺が事情聴取を受けた日の出来事を端的に話した。

知ってる限りの俺が宮沢さんと服部さんを車に乗せたまでの流れを

雄太「ってなわけなんだ。」


服部「では私たちはそろそろ行くよ。よかったら、ここを使うといい。

   私たちの後が嫌でなければだけどね。」

修「ありがとうございます。助かります。ずいぶんフードコート内混んでいるので」

咲「宮沢さんだったかな?何か落としたよ。これそうだよね?」

コトネ「ありがとう。それじゃ また。」

そして、互いに挨拶を交わして俺たちは別れた。


席に着き、各々が好きなものを探しに行く

咲「お兄ちゃんは私と一緒でしょ?何食べようかな~。お寿司?それとも…ん~。

  いっぱいあるからやっぱり悩むね。」

その後、食事を済ませ、俺たちはある程度の時間になるまでショッピングを楽しんだ。


雄太「少しは気分転換できたか?」

修「ごめんな。俺のために時間を使わせて。」

雄太「何言ってんだ!それに今日に関しては、俺じゃなくて功績はきっと咲ちゃんだよ。」

修「たしかに咲の無鉄砲さがある意味で俺の心を和ませた感は否めないな。」

咲「私がなに?」

雄太「何でもないよ。咲ちゃんのおかげで修が元気で出たよってはなし。」


俺は修に小さな声で

雄太「若干振り回された感はあるけどな…。(笑)」

修「それは否めないな。」

そんな些細な会話をしてその日はそれぞれ家路についた。


-翌日-

歯を磨きながら、テレビを見ていると

ニュース)

5月19日のニュースです。昨日、○○市内のマンションで男性の遺体が発見されました。

亡くなったのは、

【○○市〇〇区在住の 山田 敏夫さん 48歳】で

亡くなったのは、同日の昼頃から20時ごろの間とみて調査しており、

警察の調べによると、ここ最近起きている事件の共通点がるとのことで、

誕生日と亡くなられた日が同じということが判明しました。

また、山田さんは宅配業者の仕事をしており、会社の方からも

人に恨まれるような人がらではないとのことです。


雄太「誕生日と同じ日に死んでるって…なんか気持ち悪いな。

   そういや…吉田さんも亡くなった日が誕生日だった気が…

   いや…気のせいだよな。さすがに…」


この時、俺は知る余地もなかった。

この事件が直接自分自身にかかわってくるなんてことは…。


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