第三章 成長
神の肉体を偶然にも奇跡的に手に入れてしまった二人のもとに、テヅカ族の長オサムシが「うちで飼っていた火の鳥みてません?逃げられて探してるんですが」と家に尋ねてきたのですが、フルシカトして塩撒いて追い返しました。
そんなハラハラした事も少し前にありましたが、無事男の子に恵まれ名付けをする事にしました。
おじいさんは色々思案して、昔お使えしていた今は亡きアレクサンドロス大王から名前をもらいアレックスと名付けました。
しかしここから話はこじれます。
何とおばあさんは、宗教上倫理上の観点から間違った乙女心を発動します。
「いい年したのに出来た恥かきっ子」「もしかしてあの年で?まぁお盛んなのね」と近所のママ友に思われたくなくて「この子は桃から生まれたのよ!信じて!」と周りに言い、それが定着しておじいさん以外の人達からは「モモタウロス」と呼ばれる様になりました。
そーして二人の関係は微妙になりました。
そんな二人に育てられたモモタウロスは、とても元気いっぱいです。
野山を駆けて、オオカミと戯れ、駿馬に乗り、近隣の村々を襲い、片っ端から娘を攫い、船から金品を略奪して火を放ち、討伐軍相手に立ち回り、スラムの抗争でも名を上げて、上半身は常に裸ですごし、その身体に付いた歴戦の向こう傷を誇り、背中と胸には今まで挙げた首の数だけ髑髏の刺青を彫り、大酒を煽り、博打を打ち、たまに葉っぱをキメて、と、身長2.07m 体重129100g筋骨隆々で、とても厳つい身体と顔つきに、黒い長髪を後ろに縛り上げた遠目から見てもヤバい見た目。
そして、命懸けで近づくと分かる鋭い眼光を放つ碧眼は、その瞳孔が両方とも2つあり重り合って逆ハート形に見えます。
そしてその眼は、不思議な魅了を漂わせています。
浅黒く焼けた肌に、刺青と左胸にある稲妻の形をした痣が映えています。
獣の色気を醸し出しとても野生味ある魅了です。
こんな魔王の覇気がある漢之虎にモモタウロスことアレックスは、すくすくと幸せいっぱい順調に育ちました。