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第九話 真っ直ぐ

「あのね、反対意見を言うのと楯突くのは別物だよ。あれだけの人数がいるんだ、意見が異なるのは仕方がない、というか当たり前なんだよ?でもそれは逆らってるとか、人として否定してるとか、そういうのでは全くないの。組織として、会社として、より良い方向を目指したい、それによってお客様も自分もハッピーになりたい、そう思ってるから自分の意見をきちんと述べてるの。」

真っ直ぐな目が僕を貫く。でも綺麗事では何も解決しない。


「すすむの意見も分かるけど、でも、それだと結局解決しないでしょ?落とし所は?」


「それを見つけるための議論なの。そして、落とし所ではなく、光りポイントなの!」

??またよく分からないことを。すすむは続けて話す


「意見、価値観をまず言い合うことが大切なの!なぜなのか、なぜその意見なのか?探究する。それは相手の心でもあるし、自分の心でもあるの。なぜ相手はこう感じてるのだろう、なぜ自分はこう感じてるのだろう。討論とは違う。相手の意見を却下するために話すのではないの。探って探って、お互いの光を見つけるの!それを見つけた瞬間、ハッピーになれるんだよ!」

いつもの柔らかい笑顔に戻るすすむ。でもまだうまく飲み込めてない自分がいる。

まあでも分かったふりでもしとくか。


「なるほど、すすむはそういう意見なんだね!」


じとーーー


見透かしたようにすすむはジト目へ。


「…ごめん、まだすすむの意見、理解できてないや。概念はなんとなく分かるけど、具体的なイメージ出来てないし、うまくいくイメージも出来ない。というかまだ僕が言ってる落とし所と、すすむが言ってる光りポイント?の違いも分かってないかも…」

申し訳なさそうな声で発していたと思う。あまり言わないストレートな否定的な意見を言ってしまった。チラッとすすむに目を向ける


ニコーーーッとした今日一番の笑顔をしているすすむがいた。ほんと訳がわからない。


「うん!それでいいの!!説明だけだと分からないよ!やっぱり、実践だよねーー♪!」

なんの場で何を試すのか。。不安だなと心で呟く僕の奥底に、好奇心の影を感じた。

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