第四話 嵐と光
打ち合わせのような雑談をして30分、
「大変楽しいお話、ありがとうございました!」
真っ直ぐな目と柔らかい微笑みで僕にお辞儀をする光道さん。やはり態度と言動にギャップを感じる。うまく立ち回れば絶対上司達にも気に入られるのに。
「あ、そうそう」
会議室から出て廊下を歩く途中、光道さんはクルッと振り返って
「風波さん、今日のプレゼンはお疲れ様でした!とてもいい発表でした!」
「ああ、ありがとうございます。同期にも言われました、波風立てない良い回答だったと」
と笑いながら回答すると
「いえいえ、そうではなく、心のこもったプレゼンと回答でしたよ!」
???いちいち光道さんの言動にはクエスチョンがつく。。どの部分に心がこもっていたのだろうか。。全く込めた覚えはないのだが。
「ではでは、私はこのまま帰宅しちゃいますので!」
「え!!まだ四時ですよ??」
というと
「私、フレックス勤務なので!」
と返ってきたので、僕はすかさず
「あ、僕もそうですけど、でもこの部署では、、」
と言ったところで、光道さんのニコッとした笑顔でハッとなりそのまま
「いえ、光道さんお疲れ様でした。今日はありがとうございました!」
と挨拶をし、光道さんとの初日を終えた。
自分のテーマプレゼンを忘れるほど、嵐のような人との出会いだった。そして嵐とは矛盾するような優しい光に触れた日だった。




