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【旧版】Crystal Asiro【クリスタルアシロ】  作者: wiz
第2章 国としての交流
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~番外編~伝記の発見

伝記を発見した、とある人物。

その伝記発見当時の様子。

 今はあまり使われない書斎を整理しようと思い、数時間。

古びた手記が出て来た。


「何だろう? 誰かの日記?」


 題名も著者名も無い、ただ日々をつらつらと書かれているだけの手記だ。

だが、内容が興味を惹かれるものであった。


「これ、『先代』について書かれてるもの?」


 ブレのない綺麗な字で書かれている、『先代』であるクリスタル国王について詳細に書かれている。

パラパラとめくって手記を読み進める。

今まで聞いた事の無い内容ばかりだ。

程なくして、ドアがノックされ双子の弟が入ってくる。


「にーちゃん、何見てるんだ? お茶入れてきたから、一緒に見せてくれよ!」


 書斎のテーブルに持ってきたアフタヌーンティーを置き、弟は駆け寄る。


「『先代』の手記だよ。かなり細かく書かれてるよ。」

「ふーん。誰が書いたんだ?」

「多分、お前の『師匠』じゃないかな? この文字は。」


 『師匠』という単語に弟は顔を引きつらせる。

弟の『師匠』は、修行中人が変わった様になり、修行も大層厳しかったと聞く。

トラウマでもあったりするのだろう。


「・・・・それでにーちゃん、その手記の中身は具体的には何が書いてた訳?」

「僕もまだ少しだけしか読めてないよ。でも昔の『先代』や城下町の様子が細かく書かれているよ。」

「ふーん・・・・。」


 弟は書斎にあった二人掛けのソファに腰かけ、空いたスペースを手で叩く。


「俺と一緒に読もうぜ、にーちゃん! アフタヌーンティーあるし、座って読んだ方がいい。」

「それって『構って』って事か? いいけれどね。」


 まだまだ僕に甘える弟の頭を撫でて、隣に腰かける。


「で、にーちゃんはどこまで読んだんだ? そこまで読んでくれよ!」

「はいはい、ちゃんと話すから。まず最初に___」


 先に読んだ内容に踏まえ、あちこちの国や世界を旅してきた様子が事細かに書かれている。

これを書いた人物が、余程こまめに記述していたのか、余程事細かに覚えていたのか。

そこまでは分からないものの、当時の様子が映像として見えるかの様な文章で書かれている。


 弟と映像の様な文章を堪能して、しばらく。

茶もすっかり飲み終わり、持ってきていた菓子も無くなってしまっても、僕と弟は読み進めてく。

ランプが必要な程暗くなった頃、ノックの音が聞こえた。


「お話の途中に失礼致します。夕食が出来上がりました。冷めないうちにお越しくださいませ。」

「ありがとう。もう少ししたら行こう。」


 弟はドア越しから聞こえた言葉に「もうそんな時間か」とぼやく。

そしてティーセットを片づけ、ドアを開ける。


「にーちゃん、また時間あったら一緒にそれ読もうぜ。今は夕飯だ。」

「そうだね。じゃあまた一緒に読もうか。」


 僕は手記を書斎の棚に戻し、弟と共に部屋を出た。

ここまで読んで頂きありがとうございます!

今回のお話はいかがでしたでしょうか?


今回はクリスタルの事を『先代』と呼ぶ者が出てきました。

このお話の伝記の発見者が判明しました。

この『発見者』と『発見者の弟』は、どのような人物なのでしょうか?


次回からは第四章です。

神の世界をピックアップした章となります。



厚かましいですが、創作の励みになりますので、良ければ評価をお願い致します。

ブックマークやいいねも頂けたら励みになります。

感想やレビューもお待ちしております!


改めて、読んで頂きありがとうございました!

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