生の実感、人の皮。
自分が生きているかがわからない。
この薄い皮膚の下、厚い肉の下、
鼓動している肉塊に意味はあるのか。
ウワズラだけが分厚くなる。
表面を綺麗に仕上げる。
中身なんて知らない。
嘘を吐く。
見栄を張る。
自身を返り見る。
吐き気がした。
努力をして奴を馬鹿にする。
優越に浸って。
失敗してもヘラヘラして。
何も持ってない訳では無い
しかし、誇れるものは無い。
ただ電子の海に溺れる。
惰眠を貪る。
時々、自分が人の外見をした空虚に思える。
中身がある様に装って、才がある様に振る舞う。
今まで私へ期待を向けた方、私のために尽くした恩師
早朝に出て、深夜に戻る一人の母。
信頼してくれた親友。
自分は酷くそれらに報えていない。
相応しくない。
今日も、私の空は曇りのまま。
本当に生きてるのかわからないから。